12月27日、テアトル新宿にて武正晴監督、安藤サクラ主演の『百円の恋』を見る。
贅肉をいっぱいつけたグウタラ女性(32歳)が、あるときボクシングに目覚め、トレーニングに通い、女子ボクシングの試合に挑戦する、という話。
見どころは、一にも二にも三にも安藤サクラという女優。先日、安藤桃子監督『0.5ミリ』を見て、迫力のある女優だなあ、とおもったが、今回の映画でさらに決定的な衝撃を受けた。
ボテボテの肉体が、ボクサーの贅肉のない厳しい身体へ変化していく過程が、ものすごくリアル。この「安藤サクラ」の変身が、いちばんの見どころかもしれない。
家の手伝いもしないでテレビゲームをやっている32歳女性のドロンとした目が、獲物を狙うような鋭い目に変わっていくのも、すごい。
笑いどころも多い傑作。今年見た映画のなかで、ベスト5のなかに上げたいし、2014年、ベスト1の主演女優は、安藤サクラさんしか思い浮かばなくなった。
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