かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

『草原の河』と『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』をハシゴする(9月18日)。

9月18日、月曜日。祭日。


川越スカラ座へ、妻の運転でいく。見たのは、ソンタルジャ監督のチベット映画『草原の河』。おもしろいかどうか未知数。



こういう新しいものを期待して、賭けがあたり感動したのは、以前岩波ホールで見た中国映画『山の郵便配達』(フォ・ジェンチイ監督、2001年)。新鮮な感動にうたれて、それからすこしずつアジアの映画を見るようになった。


山の郵便配達 [DVD]

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『草原の河』は、チベットに暮らす家族の姿を、6歳の少女の視点から描いたもの、ということで見る。しかし、気持ちがのれないまま、半分くらい眠ってしまった。これだけ意識がうつろな状態では、映画の感想などいえる立場にない。妻は「フツーだった」と短い感想をいっていた。


『草原の河』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=fT3lTgwFZ9o



午後2時から「ウニクス南古谷」へ、娯楽映画『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』(大根仁監督)を見にいく。見るいちばんの動機は、主演が妻夫木聡であること。



こちらは、徹底した娯楽映画で見せ所満載。男をメロメロに狂わせる女(水原希子)に、さんざん翻弄される妻夫木聡の情けなさがたのしいし、観客は、水原希子の魅惑的な肢体を大きなスクリーンでいっぱい満喫できるし(笑)。


それにしても、妻夫木聡水原希子の生々しいキス・シーンが多い。



キースシーン。



とにかく、キスシーンが多い。


ラストに、それから三年後の編集者、妻夫木聡が描かれる。憑き物が落ちたように、淡々として好きな立ち蕎麦を食べている(チェーン店「吉そば」の看板がみえる。わたしも「吉そば」は好きだ)。


そのちょっと寂しいラストシーンは、山下敦弘監督、川本三郎原作の『マイ・バック・ページ』(主演、妻夫木聡。2001年)の最後のシーンを思い出させる。主演が妻夫木聡という以外、2つの作品はまったく違う味わいの映画なのに。


妻は、帰りのクルマを運転しながら「おもしろかった」と、短い感想をいった。


奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=YU6hqlNpG1s