4月2日、月曜日。川越を出て、「テアトル新宿」で、午前10時30分から、冨永昌敬監督、柄本祐主演の『素敵なダイナマイトスキャンダル』を見る。
バスも通らない岡山の田舎町に生まれ育った末井昭は、7歳にして母親の衝撃的な死に触れる。肺結核を患い、周囲から爪弾きにされ、医者にまで見放された母親が、山中で隣家のひとり息子と抱き合いダイナマイトに着火&大爆発!! 心中したのだーー。
末井はその後上京し、キャバレーの看板描き、イラストレーターを経て、小さなエロ雑誌の出版社へ。編集長として新感覚のエロ雑誌、立て!男のエキサイトマガジン「NEW SELF」を創刊。読者の好奇心と性欲をかきたてるべく奮闘する日々の中で荒木経惟(あらき・のぶよし)に出会い、さらに末井のもとには南伸坊、赤瀬川源平、嵐山光三郎ら、錚々たる表現者たちが参集する。発禁と創刊を繰り返し、感じる映画雑誌「ウィークエンド・スーパー」、のちに伝説となる雑誌「写真時代」など、数々の雑誌を世におくりだしていく・・・。
(オフィシャル・サイトの解説から)
http://dynamitemovie.jp/news/
柄本祐演じる主人公の世の中をわたる才覚の鋭さ、タフさに感心してしまう。世の中で成功していくのは、こういうひとたちなのだろう、と妙になっとくしてしまう。
この主人公は、母親の激烈さを引き継いで、みごとに生へ転化している、とおもう。
柄本祐が好演。役者として飛躍の1本になりそう。どちらかというと清純なイメージの強かった尾野真千子が、ダイナマイトで心中する激烈な母を演じている。
上、左から、柄本祐、前田敦子。下、左から、三浦透子、尾野真千子。
『素敵なダイナマイトスキャンダル』予告編↓
https://www.youtube.com/watch?v=xakFln_efJs
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帰り、紀伊国屋裏の「磯丸水産」へひさびさ寄ってみる。隣りで、美人がひとりで生ビールを飲んでいたが、わたしが帰るまぎわ、さらにホッピーを追加していた。