かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

ポール・マッカートニーがやってくる!

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以下のサイトから写真を借用しました。

https://nme-jp.com/news/59186/


8月8日、水曜日。朝、パソコンのメールをひらいたら、ポール・マッカートニー来日のニュースが出ていて、びっくり。と、おもったら、ふだんめったに鳴らない携帯電話に、知人から「チケットとれましたか」「ポールきますね!」など、メールが次々はいってくる。


コンサートの日程は、次の3日間。

10月31日(水)、11月1日(木)
 東京ドーム


11月8日(木)
 ナゴヤドーム


ひとつひとつ返信メールを送っていたら、午前10時に、トヨペットへクルマを点検にもっていく予定が20分ほど遅れてしまって、謝りの電話をいれる。ポールが来日するので、ともいいにくいので、朝急用でバタバタしてしまって、と苦しい言い訳。



わたしが10代からファンだったロック・ミュージシャンたちは、みんな高齢化している。


ポール・マッカートニーリンゴ・スターボブ・ディランエリック・クラプトン、ジミー・ページ、ローリング・ストーンズジェフ・ベック・・・みんな70代の半ば、もしくは後半。いつ何があるかわからない。


事実、突然訃報をきくこともある。デヴィット・ボウイ、トム・ペティなど、まだまだ若い、とおもっていたひとの死におどろいてしまうことも少なくない。


だから、彼らのライヴを見にいくときは、これが最後かもしれない、という覚悟で出かける。ポール・マッカートニーのライヴには、なんどもそういう想いをもって出かけた。



1942年6月生まれのポール・マッカートニーは、今年76歳なのだ。それが3時間近いコンサートをこなしていく。もういい加減短縮したセットリストを組めばいいのに、とおもうけれど。


ポールは、ビートルズやウイングス・ナンバーもソロ時代の曲もオリジナル・キーで勝負しようとする。喉がひきちぎれるような高いキーで、ロックンロールを歌う。笑顔のなかに隠れた、彼の頑固さがみえる。


ポール・マッカートニーが1989年、久々にライヴ・ツアーを再開したとき(ジョン・レノンが亡くなって10年近くはライヴ活動を停止していた)、『ビートルズがやってくる ヤアヤアヤア!』、『HELP!』を監督したリチャード・レスターは、ポールの47歳という年齢を考え、これがビートルズのメンバーがビートルズを歌う最後のツアーになるかもしれない、として、コンサートの前に流す短編映画を制作した。わたしも、そのときすでに「最後のツアー」を意識して、東京ドームへ通った。


しかし、47歳のそのコンサートは、「最後」ではなく、ポール・マッカートニーのネヴァー・エンディング・ツアーのはじまりだった。


それから29年、ポール・マッカートニーは新しいアルバムを制作すると、ニュー・ワールド・ツアーをスタートさせる。しかも、コンサート時間が驚異的に長い。バンドではないから本人出ずっぱりのままだ。マルチ・プレイヤーの本領発揮で、ギター、ベース、ピアノ、オルガン・・・と次々楽器をとりかえながら歌い、2時間40分を休憩なしで疾走する。


ステージで遠くからみるポール・マッカートニーは信じられないくらい若々しくて青年のように動作がきびきびしている。さすがに声が少し枯れて聴こえることもあるけれど、70歳以上(今年76歳です)、という年齢がウソのようだ。


いつの来日のときも、ポールは。最終日のライヴで「また会いましょう!」というようなことを言って次回を期待させるが、わたしは次回は考えずに、これが最後かもしれない、とおもって意識を集中させてきた。


実際、1966年のビートルズ日本公演が、ジョン・レノンを見た最後になってしまったし、1991年の来日がジョージ・ハリスンを見る最後になってしまった。


しかし、ポールはニュー・アルバム『エジプト・ステーション』を、9月7日に発売し、あたりまえのようにツアーを再開し、日本にもやってくる。


もう一度、ポール・マッカートニーに会える!


でもやっぱり、これが50年を超える(1964年に彼らを知った)出会いの最後になってもいいように、意識を集中させてコンサートへ出かけよう。




エジプト・ステーション - ポール・マッカートニー




www.youtube.com
2017年、東京ドーム。アンコールの最後に歌ったアビーロードB面メロディー。全力で歌いきった2時間40分・・・さすがに声が枯れている(youtubeから借用)。