かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

『枝野幸男、魂の3時間大演説「安倍政権が不信任に足る7つの理由」 』を読む。


8月18日土曜日。晴天だけれど、少し涼しくなったかな。

 

朝早起きして、フランソワ・オゾン監督の『2重螺旋の恋人』を見るため、「ヒューマントラスト渋谷」へ向かう。

 

早めに渋谷へついたので、映画館近くの喫茶「ルノアール」に寄り、電子書籍で『枝野幸男、魂の3時間大演説「安倍政権が不信任に足る7つの理由」 』を読む。

 

国会閉会の最後に枝野氏が、2時間43分にわたって、安倍政権への不信任の理由を演説したことは知っていたが、リアルタイムでは見ていないので、本になったのを機会に読んでみる。

 

隠蔽、改ざん、虚偽、野党が追及する質問への意図的なすり替え回答、あげくは数にまかせての強引な法案成立・・・こんな醜悪な政権は、すくなくともわたしの知る限りでは見たことがない。

 

枝野氏は、わたしたちが忘れかけている国会での安倍政権の横暴をきちんとひとつひとつていねんに並べて、説明している。この理路整然とした演説が、あらかじめ原稿を作成してのものではなく、要点をまとめたメモをもとに行ったものと知り、おどろく。

 

安倍晋三首相の、官僚のつくった作文をただ読み上げるだけの空疎な答弁をさんざん見せられて、あげくは「訂正云々」が読めず、「ていせい・でんでん」と読んでしまう信じられない場面にも出っくわして、いったいこの国はどうなってしまうのだろう? とへこたれていたけれど、この本を読んで、それを憂いているのは、あんたどころじゃないよ、という気迫を感じた。

 

少し元気になって映画館へ向かう。