9月18日、火曜日。
池袋のサンシャイン通りにある「池袋HUMAXシネマズ」へ、豊田利晃(とよだ・としあき)監督の『泣き虫しょったんの奇跡』を見にいく。
40分ほど早く着いたので、喫茶「ルノアール」で、「天切り松」第4巻を読む。そういえば、先日「天切り松 闇がたり」のドラマがツタヤ(郵送の定額レンタル)にあったので、さっそく借りて見た。ツタヤの解説では、2004年にフジテレビで放映されたもの、だとか。
監督と俳優を以下にあげておきます。
監督:本木克英
製作:金子成人
出演:中村勘三郎(松蔵)、椎名桔平(黄不動、栄治)、渡辺謙(目細の安吉親分)、井川遥(松蔵の姉)、丹波哲郎(東郷平八郎)、岸部一徳(永井荷風)、久野雅弘(松蔵の子供時代)、六平直政(寅兄ィ)。
内容は、いくつかのエピソードを抜粋したもの。原作の人物と俳優の比較照合がたのしかった。
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11時5分から、「池袋HUMAXシネマズ」で、『泣き虫しょったんの奇跡』を見る。
(前略)豊田利晃監督と松田龍平が、棋士・瀬川晶司五段の自伝的小説「泣き虫しょったんの奇跡」を映画化。
おとなしくて何の取り柄もなかった「しょったん」こと瀬川晶司は、将棋で初めて周囲から認められたことをきっかけに棋士の道を目指す。ライバルや師匠との出会いを経て着々と実力をつけた彼は、プロ棋士の登竜門である奨励会に入会。しかし「26歳までに四段昇格できなければ退会」という規定へのプレッシャーに負け、退会を余儀なくされてしまう。大きな挫折を味わい絶望に打ちひしがれる晶司だったが、将棋を愛する気持ちや仲間たちに支えられ、再びプロ棋士を目指すべく立ち上がる。
(「映画.com」から)
https://eiga.com/movie/87603/
将棋の映画では、森義隆監督、松山ケンイチ主演の『聖の青春』(2016年)もおもしろかった。松山ケンイチが実在の天才棋士・村山聖(故人)を演じた。
『泣き虫しょったんの奇跡』も、実在の棋士・瀬川晶司を松田龍平が演じている。瀬川棋士のことを知らないので、本人とにているかどうかはわからないが、松田龍平は、あまりオーバーな演技をしないで、見ていて快かった。
プロ棋士になるむずかしさは、なんとなく聞いている。
国もとでは、将棋の強いひと、腕自慢のおとなをバタバタ破って、「この子は天才だぞ!」という少年たちだけが、奨励会へ集まってくる。そのなかで順調に棋力をつければ、年に2回行われる「三段リーグ」に出場できる。
この「三段リーグ」で、上位2名だけが四段に昇級し、プロ棋士になれる。が、これがむずかしい。
そして、26歳までに四段(プロ棋士)になれなければ、その棋士は奨励会を去らなければならないルールがある。多くのプロ棋士の志望者が、ここで断念していく。
瀬川晶司は、少年のころから将棋が好きで、周囲のおとなからも才能を買われ、奨励会の試験にパスする。しかし、その後「三段リーグ」で上位2名のなかへ入れぬまま、年齢制限の26歳をむかえてしまう。瀬川は、プロ棋士を断念する。
しかしその後、瀬川はプロ対アマの対抗試合で、つねに好成績をあげる。30歳を過ぎたアマチャの棋士が、プロ棋士を破っていく。
特例で、瀬川晶司をプロにいれてもいいのでは、という声があがってくる。そして、試験対局がおこなわれる。瀬川に、プロとの対抗試合6戦で、3勝すればプロになれる、というチャンスがやってくる。
映画としての評価はわからない。ただ、ろくに将棋をわからないわたしでも、おもしろく見た。
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