かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

行田市の水上公園を散歩する(12月9日)。

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水上公園を散歩する。


12月9日、日曜日。


妻の運転で、上尾の日帰り温泉「利久」へ向かったが、わたしが行田市の「城西ラーメン」のラーメンが食べたくなり、急きょ行き先を行田市へ向ける。


道々、田舎道の紅葉がきれい。妻が運転するときは、わたしはクルマのなかでかける音楽に専念する。


きょうは、まず、きのう(12月8日)亡くなったジョン・レノンの『イマジン(アルティメイト・コレクション)』をかける。日本時間での命日は、正確には12月9日。


このアルバムは、正式音源以外に、たくさんの未完成段階での楽曲が収録されている。小説でいえば未完成原稿・未定稿と同じで、完成までの試行錯誤をみることができる。ピアノで、ギターで、楽曲を弾きながら歌う、ジョン・レノンの生々しい声を聴くことができる。



「城西ラーメン」のむかし風の細麺ラーメンが好きだ。こういうラーメンがあるようでない。あっさり味だけれど、コクがある。


わたしは、ラーメンが食べたい、とおもうとき、この「城西ラーメン」の細麺ラーメンを思い出してしまう。ここの餃子とチャーハンも好きだ。そして、少し濃いめの酎ハイがうまい。これから、散歩して温泉にはいるので、酎ハイは2杯でがまんする。



行田市は、わたしの生まれた熊谷市のとなり。わたしの家が熊谷のはずれの田舎だったので、行田市へは歩いてもこれた。行田の町は懐かしくもある。


行田といえば、忍城(おしじょう)や足袋(たび)の町として知られる。


忍城は、豊臣秀吉の家来だった石田三成に水攻めで攻撃されたが、ついに落城しなかった、といわれる。忍城より先に、本来の攻撃対象であった北条氏政のこもる小田原城が落城したのだ。小田原城が落城したとき、まだ持ちこたえていたのは、忍城だけだった。


忍城の戦いを描いた小説に、和田竜の『のぼうの城』がある。「のぼう」とは「でくのぼう」の略だと、ウィキペディにでている。城の領主、成田長親(なりた・ながちか)が「でくのぼう」とよばれたことに由来するとか。


のぼうの城 上

のぼうの城 上


ウィキペディアをみたら、『のぼうの城』は映画を前提としたノベライズだったと説明がある。わたしは、先に小説を読んで、それから映画を見たが、ノベライズだというのをずっと知らなかった。


映画は、犬童一心(いぬどう・いっしん)と樋口 真嗣(ひぐち・しんじ)の共同監督。主演は、野村萬斎。脚本は、原作者の和田竜。2012年に公開された。



映画『のぼうの城』 予告篇(HD)


ウィキペディアには、ヒットしたと書かれているが、個人的にはそれほど強い印象が残っていない。主演の野村萬斎のあざとい演技がしつこくていやだった。



足袋の町「行田」としては、TBSドラマ『陸王』(2017年放送)が記憶に新しい。


行田の老舗(しにせ)の足袋屋「こはぜ屋」が、マラソン・シューズ「陸王」を完成させるまでの、大手シューズ屋との闘いを描いた、池井戸潤原作のドラマ。主演の役所広司がよかったし、ドラマじたいもどうなるのか、ドキドキしながら毎週ビデオに録画してもらって見た。


陸王

陸王


そのドラマ「陸王」のなかにしばしば登場するロケ地が、行田の水上公園。腹ごなしにここを散歩してみる。全体に木々が黄葉していて、とくに大きないちょうの木が一本きれいに黄葉していた。ただ、寒くて長く歩いていると、からだの芯が冷えてくる。


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古代蓮物語」という日帰り温泉へはいり、水上公園の散歩で冷えたからだをあたためる。