かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

ロベルト・シュベンケ監督『ちいさな独裁者』を見る(2月12日)。

f:id:beatle001:20190219120652p:plain




2月12日、火曜日。


新宿武蔵野館」へ、ドイツ・フランス・ポーランド合作映画、ロベルト・シュベンケ監督の『ちいさな独裁者』を見にいく。


早く着いたので、アルタ脇にある地下の喫茶店ルノアール」へ寄り、北村薫著『ターン』を読む(紙の本)。


ターン (新潮文庫)

ターン (新潮文庫)


軽自動車でダンプに衝突した女性が、異次元のもうひとつの世界にはいりこんでしまう、という話。以前、つるひめさんがこの本に触れていて、おもしろそうなのでAmazonから取り寄せたもの。おもしろい。読み終えたら感想をあげます。



新宿武蔵野館で、12時25分から『ちいさな独裁者』を見る。



映画『ちいさな独裁者 』予告編



第2次世界大戦末期に起きた実話をもとに描いたサスペンスドラマ。


1945年4月。敗色濃厚なドイツでは、兵士の軍規違反が続発していた。命からがら部隊を脱走したヘロルトは、偶然拾った軍服を身にまとって大尉に成りすまし、道中出会った兵士たちを言葉巧みに騙して服従させていく。


権力の味を知ったヘロルトは傲慢な振る舞いをエスカレートさせ、ついには大量殺戮へと暴走しはじめるが……。


(「映画.com」より)
https://eiga.com/movie/90062/


ドイツは敗色濃厚。すでに後方の地まで指揮系統が届かなくなっている。そんなドサクサのなかで、ひとりの脱走兵が置き去りになっていた車のなかで、「大尉の軍服」を手にいれる。


軍服の威力とハッタリで、次第に権力を増強させ、脱走兵を、捕虜を、軍規を破ったものを、殺戮していく。


怖いのは、残虐な行為をエスカレートさせていくほど、周りの者は、彼に権威を感じ従属していくという、戦争の狂気。殺戮は、彼が権力者であることの証になるのだ。



帰りは、紀伊国屋書店裏の「磯丸水産」へ寄り、ホッピーを飲みながら、電子書籍で、印南敦史著『遅読家のための読書術』を読む。