かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

母(すでに故人)の一番上の姉(104歳)が天寿を全うされる。

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熊谷市のメモリアル彩雲(公式ホームページより)


個人的な出来事を記録しておきます。自分のための記録なので、とばしてください。



熊谷市の、親戚の葬儀に出席する。5月19日(日)が通夜、5月20日(月)がお葬式。場所は、熊谷市の「メモリアル彩雲」。


亡くなったのは、わたしの母(すでに故人)の一番上の姉で、9人兄弟姉妹の(わたしは8人だとおもっていたら、もうひとりいた)長女(104歳)。老衰。


晩年は、老人施設で日々をおくっていた。


お通夜の会場の前に、伯母が施設で過ごした最晩年の写真がある。


生前一番最後の写真では、「令和」と書かれた色紙をもっている。伯母は、大正、昭和、平成、令和と生きてきたことになる。令和のほんの入り口で亡くなった。


「百寿」を祝ったときの市の賞状などがあったが、なかにもうひとつ、安倍晋三からの「百寿」を祝う賞状もあった。なんだか、いやなものを見てしまった気がする。


若いひとの死とちがって、近親のものでもそれほど悲しみの感情は強くない。わたしなどは、生前かわいがってもらったけれど、涙は出なかった。


ひさしぶりに親戚やいとこたちが集まったので、待ち時間は懐かしい話、思い出話で、むしろにぎやかだった。


「またいとこ会をやろう!」なんて、声も出る。


通夜がおわってから、弟、いとこのFさん、わたしの妻、わたしの4人で居酒屋へいく。


Fさんは、親戚ではめずらしく洋楽ファン。とくにポール・マッカートニーが好きで、コンサートには毎回足を運んでいる。


それで、ポール、リンゴ、クラプトンのコンサートの話から、ビートルズレッド・ツェッペリンニール・ヤングなど、あちこち話題がいったりきたりしながら、話が盛り上がる(といってもいちばんしゃべっていたのは、わたし)。


「クィーンがくるでしょ。いくの?」といったら、


「クィーンは好きじゃないんです」と言下に否定されてしまった。映画も見ていないらしい。


わたしがクィーンの映画がよかったという話をしたら、Fさんは、「好きじゃないって簡単に否定してしまってすみません」とあやまっていたけれど、べつに好き嫌いは自由なので、それには及ばずで、お酒を飲みながら、いろいろな音楽の話ができたので、たのしかった。


夜は、熊谷市街のなかにあるビジネス・ホテルに泊まる。



翌日は、葬儀。親戚のひとはほとんど通夜から葬儀まで出席したが、弟はローテーションで動く仕事なので、この日は参加できず。


悲壮感のない葬儀だったけれど、棺のなかに眠る伯母をいっぱいの花で埋め、最期のお別れをしたときは、ちょっと感情が動いた。兄弟のひとりは、泣いていた。


きのうに続き、ビールと日本酒で献杯し、またむかし話。


いとこ4人で、上野の立飲み屋や浅草のホッピー通りの居酒屋をハシゴして歩いたことなど、話題に出る。


遺体が焼き終わる。伯母の骨は多くなかった。ふたりづつ組みになって骨を壺のなかへおさめる。孫のクニちゃんの挨拶で、葬儀がおわった。


最後にまたの再会をあいまいに約束して、みんなそれぞれに駐車場へ散っていく。故人がみんなを集めてくれた、という気がする。



妻の運転で、弟の奥さんを家へ送り、少し時間を待って、わたしの好きなむかし風ラーメンを出す、行田(ぎょうだ)の「城西ラーメン」へいく。


駐車場で、午後5時の開店を待つ。餃子とラーメンを食べ、濃いめの酎ハイを飲んで川越へ向かう。帰り、クルマのなかで、わたしは、ほとんど寝ていた(笑)。