かぶとむし日記

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ドイツ映画『僕たちは希望という名の列車に乗った』を見る(5月27日)。

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5月27日、月曜日。


渋谷の「Bunkamuraル・シネマ」へ、ラース・クラウメ監督の『僕たちは希望という名の列車に乗った』を見にいく。喫茶店へ寄るほどの時間がなかったので、直接映画館のある階へいって、そこの売店でホット・コーヒーを買って飲む。




「僕たちは希望という名の列車に乗った」予告編



1956年、東ドイツの高校に通うテオとクルトは、列車に乗って訪れた西ベルリンの映画館でハンガリーの民衆蜂起を伝えるニュース映像を目の当たりにする。クラスの中心的な存在であるふたりは、級友たちに呼びかけて授業中に2分間の黙祷を実行した。


それは自由を求めるハンガリー市民に共感した彼らの純粋な哀悼だったが、ソ連の影響下に置かれた東ドイツでは“社会主義国家への反逆”と見なされる行為だった。やがて調査に乗り出した当局から、一週間以内に首謀者を告げるよう宣告された生徒たちは、人生そのものに関わる重大な選択を迫られる。


大切な仲間を密告してエリートへの階段を上がるのか、それとも信念を貫いて大学進学を諦め、労働者として生きる道を選ぶのか……。


(映画の公式サイトより)
http://bokutachi-kibou-movie.com/about.php


ナチスの政権下からソ連の影響下へ。東ドイツは戦後、社会主義国家としてあたらしく出発した。


社会主義国家」は、理想の政治形態であるはずだったが、彼らは思いがけない厳しい状況に立たされる。


仲間を告発して、自分はエリートの道を歩むのか、道を脱落しても仲間への友情を守るのか。


この選択は、「あなたはどうする?」という観客への問いかけにもなってくる。


この映画の緊迫感は、自分に投げかけられてくる問いに自分ならどう対処するか、その決断のむずかしさからくる。


実話の映画化だという。彼らがどういう結論を出したかは、実際に映画を見てください。



帰りは、センター街にある「磯丸水産」のランチ。刺身定食でホッピーを飲む。