かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

サフィー・ネブー監督『私の知らないわたしの素顔』を見る(2月8日)。

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2月8日、土曜日。晴れ。


姉の家に泊まった妻と池袋で合流し、渋谷Bunkamuraへ映画を見にいく。


妻は、10時20分から「ル・シネマ1」で『男と女 人生最良の日々』を見、わたしは同じBunkamura「ル・シネマ2」で、10時35分からサフィ・ネブー監督の『私の知らないわたしの素顔』を見る。





ジュリエット・ビノシュがバーチャル恋愛に溺れる女に/映画『私の知らないわたしの素顔』予告編



50代の大学教授がSNSの世界でバーチャル恋愛にはまっていく顛末を描いたジュリエット・ビノシュ主演の心理サスペンス。





(「映画.com」より)

https://eiga.com/movie/92041/


50代の女性が、24歳の女性になりすまして若い男性とバーチャル恋愛を楽しむ。生活で失っていたハリがもどり、毎日が充実してくる。


しかし、愛情が募ってくるとバーチャルではなく、男も女も現実に会いたくなる。


しかし、会えば彼女が24歳ではなく、50代だとバレる・・・。



ジュリエット・ビノシュ演じるクレールは、恋人を、若い女性に奪われている。


その若さへの嫉妬がバーチャルの世界で、24歳のクララに自分を化身させる。


失った恋人への想い、恋人を奪った若い女性への嫉妬、バーチャルで出会った若い男性との恋・・・入り組んだ心の奥の感情のもつれを、ジュリエット・ビノシュがみごとに演じていて、みごたえがあった。


わたしには、彼女がなりすました20代の女性クララより、彼女が演じた50代のクレールのほうがずっと魅力的に感じられたが。


ただ、映画はストーリーが複雑でよくわからない。現実とバーチャルがまじって、さらに彼女の心の奥の想念がそこにくわわると、わたしにはストーリーの展開が追えなくなった。


意味ありげなラスト・シーンがなんだかわからなかった。



Bunkamuraの入り口で、妻と合流。


妻の『男と女 人生最良の日々』の感想は、、、


「きみがいうほどおもしろくなかった。女性が歳をとりすぎてる」と素っ気ない(笑)。



息子が新宿にいるらしく、「新宿中村屋」でいっしょにお昼を食べようと約束した、といわれる。前々から「新宿中村屋」の辛いカレーを食べたかったので、了解して新宿へ向かう。


息子が先にきて並んでいたので、あまり待たずにはいれた。辛いカリー(中村屋では、むかしから「カリー」となっている)を食べながら、生ビールで喉を潤す。


帰り、3階の美術館で、中村屋ゆかりの絵や彫刻を見る。




www.nakamuraya.co.jp




絵では、中村彝(なかむら・つね)の「少女」(モデルは、創業者・相馬夫妻の長女)高村光太郎「自画像」など。


彫刻では、荻原守衛(おぎわら・もりえ)の「女」(モデルは、相馬夫人=相馬黒光などが展示されている。


美術館を出て、息子と別れた。