かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「パタフライ・エフェクト」

■バタフライ・エフェクト怖かったです。作品はホラーではないのですが。主人公が人生をやり直そうと、過去のある時点から再スタートさせると、周囲のひとたちの、運命や性格がガラッと変っているのが怖い。あなたがもし違う人生をやり直す能力を与えられてい…

「ベルリン、僕らの革命」

60年代後半に若者たちが夢見た革命精神はどこへいったのだろう、て思うことがあります。資本家や金持ちを憎み、われわれは体制の歯車にはならない、と考えたりした‥‥そんな精神はいつのまにか胡散霧消してしまったようで、いまの団塊の世代のどこを見ても、…

俳優が語る成瀬巳喜男の演出〜その1

■村川英編「成瀬巳喜男演出術」(ワイズ出版) 成瀬巳喜男監督の作品に出演した俳優のインタビューを抜粋します。まずは高峰秀子氏から……。 ■高峰秀子のインタビューから ○成瀬巳喜男の音楽 ・・・成瀬さんの映画音楽に関しては、よく斎藤一郎さんが担当なさ…

「キネマ旬報」最新号が高峰秀子の最新インタビューを掲載

今年は成瀬巳喜男監督の生誕100年記念、ということで名画座で特集が組まれたり、新たに石田朝也監督「記憶の現場」というドキュメンタリー映画が創られたり、いろいろな形で成瀬巳喜男という名前を目にしますね。成瀬映画で活躍された俳優さんなどが現場の様…

いよいよ9月からNHKBSで成瀬巳喜男監督の映画特集が始まります

id:tougyouさんがNHKBSの成瀬巳喜男特集の詳細を「時よ止まれ! 僕たちはすることが一杯ある!!」でお知らせしてくださっています。悔しいかな、わたしの家にはBSがありません。それで、現在その空白を埋めるように読んでいるのが成瀬巳喜男監督に関する本…

探検隊が選んだ「男性ヴォーカリスト・ベスト20」

「ビートルズ探検隊」が継続企画でやっている「永遠のミュージシャンたち」の「男性ヴォーカリスト部門」のベスト20が決まりました。なんとジョンとポールが同点で第1位をわけあいました。その他、ジョージが第3位、リンゴが第4位と4人のビートルが相次ぎ、…

精養軒のビア・ガーデンから見る不忍池

■吉本隆明「日々を味わう贅沢」(青春出版社)むかしむかし学生時代ですね。1970年代のはじめごろです。居酒屋の議論が白熱してくると、仲間の学生から「吉本にいわせれば」とか「吉本がいうにはさ」とかよく聞かされました。それで自分でも話に参加する必要…

フツーのひとたちが主役の本

○上原隆著「雨にぬれても」(幻冬舎アウトロー文庫) ノンフィクションといっても、何か大きな事件を取材しているわけではないし、有名人が登場するわけでもない。わたしたちと同じように、悩んだり、喜んだり、寂しがっている人たちが、たくさん登場してく…

ダラダラ考えることにしよう!

スパッと明言することは、あいまいさを残すもの言いより一見気持ちいいけれど、思考の枝葉を切り捨ててしまうことだと思う。多くのことは、それほど単純なわけではない。結論を急がず、ゆっくり考える習慣を身につけたい。

昼でも薄暗い湯島聖堂

神田明神のそばに湯島聖堂がある。雑木林におおわれて、ここは日中でも薄暗い。明るくて訪問客の多い神田明神とは対照的だ。中へ入ると境内は広く、中央の建物を見ながら散歩していると、中心からはずれた場所に、周辺の木々に隠れるようにして大きな孔子の…

旅先の子連れ女性を救う寅さん!

■寅さんシリーズ第6作「男はつらいよ 純情篇」 ビデオを見はじめて気づきました。これって、おれ比較的最近見たよな、って(笑)。寅さんのファンは、きっと全48作をぼくのように何度も何度も繰返してみているのだろうなあ。娯楽作品でありながら、寅さんシ…

寅さんが、ストレートに失恋していた試練の時代

寅さんシリーズ第5作「男はつらいよ 望郷篇」をビデオで見ました。現在BSで寅さんシリーズが放送されているのですが、ぼくの家ではBSを見れないので、刺激を受けてレンタルして見ました。この「望郷篇」は寅さんが「額に汗して働く」ことに挑戦するんですね…

ジョージとリンゴ、二人の映像は、決して少なくありません

ZIN-KE id:ZIN-KEさんのブログで、次のような文章を拝見しましたが、決してジョージやリンゴの映像が少ない、なんてことはないんですよ。松村(雄策)氏の発言が誤解を一般に広げてしまいそうで、残念です。 ジョージ&リンゴに関しては・・・二人まとめて一…

BSのビートルズ・ソロ特集〜特に「ジョージ&リンゴ特集」に寄せて

ぼくの家はBSが見られないので、この特集を見ていないのですが、メーリングリスト「ビートルズ探検隊」には、メンバーからの感想がいくつも寄せられています。好意的な感想は少なく、ちょっと失望した、という意見がおおいようです。 以下、ぼくの探検隊への…

成瀬映画、美術監督の苦心

■中古智・蓮実重彦著「成瀬巳喜男の設計」(筑摩書房)成瀬巳喜男監督の作品で、長年美術監督をつとめた中古智(ちゅうこ・さとし)氏へ、蓮実重彦氏がインタビューしたものです。ぼくなどは、映画のなかで美術監督(映画のセットをデザインし、つくっていく…

木下恵介監督の傑作青春映画

tougyou id:tougyouさんのブログで、「野菊の如く君なりき」(1955年)の映画評を読ませていただく。10代の頃、この映画を見て、深い感動を覚えたのを思い出す。tougyouさんがおっしゃるように、この映画の「民さん」役の有田紀子は適役で、きっとぼくはその…

「男はつらいよ 望郷篇」他

コメントいただいた、マドンナが長山藍子のものは「望郷篇」ですね。寅さんが豆腐屋さんのお手伝いする、というもの。これ、しばらく見てないので、近々見たいとおもっています。若尾文子がマドンナのシリーズは、「純情篇」。これは、若尾文子がとらやへ下…

映画館で地震にびっくり!

仕事明け、ギンレイ・ホールで、「微笑みに出会う街角」を見る。年老いたソフィア・ローレンをはじめて見たし、映画も落ち着いたいい作品のような気がしたが、睡魔には勝てず、何度かうとうとした。 客席が揺れたときは、隣の客が体勢を変えたのではないか、…

8月15日が終わる

都心の雷雨は1時間くらいで、小降りになった。車内では、ラジオの戦後60年特集を探して聞いていた。体験者が共通してわたしたちに伝えているのは、「戦争は2度と繰り返してはならない」ということ。しかし、日本人の言動を見る限り、国民や政治家の多くが…

永田町は激しい雷雨です

21:50。急に激しい雨が降ってきました。雷が光ってます。

戦争体験者の話を聞く

NHKラジオで8時から10時まで戦争体験者の話を聞く。

敗戦から60年

昭和天皇より、敗戦を告げるラジオ放送があった日ですね。無念に泣いた人、戦争の集結に光明を見た人……日本国民が多感な思いに揺れたのが60年前の今日です。 その60年後の今日、わたしは何をしているかというと、生活のための仕事をしています。

敗戦から60年の終戦記念日

「成瀬巳喜男の設計」を読み始める

成瀬映画の美術監督を務めた中古智氏により、成瀬巳喜男作品のセットづくりなどが詳細に語られる。 前半は日本映画黎明期のなかで美術監督がどのような役割を果たしたかが語られている。日本映画の成り立ちに関心のあるひとには、貴重なエピソードではないか…

お盆休み中の東京都心

早くもお盆休みが終わって、仕事再開。日曜日とお盆の重なった休日に都心へ出てきた。 銀座では中央通りが歩行者天国で、車も人も混んでいたが、全般に都心は静かだ。連休明けで、なかなか気持ちが仕事モードにならない。 写真は夕方の神保町界隈。