かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

2006-05-19から1日間の記事一覧

中野孝次著「ハラスのいた日々」

最近、本のあたりがよくて、この1冊も予想以上に感動しました。人と犬の関係がこれほど強いものであるとは、小さなころしか犬を飼ったことのないぼくにはわかりませんでした。柴犬の仔犬ハラスがやってきて、中野孝次夫妻の生活はハラスを中心としたものに…

角田光代著「庭の桜、隣の犬」

やっぱりおもしろかったです。この作家は、これまで分け入ることのなかった心の奥の領域へ、表現のメスをいれているとおもいました。若い夫婦が登場しますが、二人は、浮気、ギャンブル、失業……など、世間の通例でよくある問題で、仲がギクシャクしている様…