かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

映画『拳銃王』の結末をめぐって

先日tougyouさんが、川本三郎氏のこの映画の結末の解釈をご指摘くださいました。もう一度引用してみます。 近年発売されたこの映画のビデオを見ていて、もうひとつ驚くことがあった。グレゴリー・ペックが撃たれて死ぬ。そのあと町の保安官や妻たちによって…

『ビートルズがやって来るヤア!ヤア!ヤア!』(一番多く見た映画です)

「ビートルズ探検隊」へ投稿した記事ですが、自分にとっても、ビートルズに関する忘れられない想い出なので、ブログにもコピーさせていただきます。 ★ ■リチャード・レスター監督『ビートルズがやって来るヤア!ヤア!ヤア!』(1964年) ぼくは、この映画を…

川本三郎の読み解く映画『拳銃王』のラスト・シーン

先日こちらで、ヘンリー・キング監督『拳銃王』(1950年)について映画の感想を書いたら、tougyouさんが、こんなコメントをくれた。 ところで『拳銃王』について川本三郎の『ロードショーが150円だった頃 思い出のアメリカ映画』( 晶文社 2000年)を読んで…

尾崎一雄、西鶴、志賀直哉

尾崎一雄は、小説読みの目利きだった。周辺の若い小説家の志望者は、尾崎を頼り、原稿を見せて批評を乞う。 そういう自身厳しい批評家であるから、よけいに尾崎は自身の作品にも厳しく、自分のなかの批評家が、小説家の部分を上回って、いよいよ書くことがで…

尾崎一雄「暢気眼鏡」(1933年)

昭和8年12月に発表された短編小説。 「暢気眼鏡」は、芥川賞を受賞するが、それで尾崎一雄の生活苦が解消したわけではなかった。 その尾崎は、芥川賞をもらって、やや憤然とする。自分では小説を書かなくても、新人だという意識はなかった。書けないから書か…

秋山貴彦監督『HINOKIOヒノキオ』(2004年)

jinkan_mizuhoさんが、こちらで紹介されているのを見て、前から気になっていましたが、やっと見ることができました。 パソコンなどでゲームをやったことがないので、その感覚もおもしろさもわからないのですが、この映画に出てくる<煉獄>の、ゲーム独特の…

ヘンリー・キング監督『拳銃王』(1950年)

グレゴリー・ペック主演の西部劇。 ワイアート・アープやビリー・ザ・キッドと並ぶ早撃ちの名人、ジミー・リンゴは、むかし別れたままの、妻や息子と、もう一度やり直そうと、懐かしい町へやってくる。 しかし、彼の名声はいまや西部の町から町に知れわたり、…

JUN LEMONさんの<ビートルズ・パーティ>に参加する(8月8日)

JUN LEMONさんが個人的な資金を投入して主催されているパーティなので、どこまで公けにしてよいものか迷いますが、すでにringoさん、タイシホさんが、ブログに書かれているので、ぼくも触れておきます。 とにかく、まず第一にJUN LEMONさんのビートルズへの…

10分間の志賀直哉

以下の文は、tougyouさんがアップしてくれた「あの人に会いたい」というシリーズの、志賀直哉の映像についてコメントしたものですが、あとで自分で検索しやすいように、ブログにもコピーさせていただきます。 tougyouさん、映像のアップ、ありがとうございま…

ポール・マッカートニーとマイケル・シェンカー・グループがセッションをした!?(1981年)

毎月送られてくるビートルズ・クラブの会報誌に連載されている、「キース・バドマン追っかけ日記」を読んでいたら、こんな記事があっておどろいた。 ●1981年3月3日。 ポールとリンダ:モンセラットでのセッションが終わり、イギリスに帰国。追加レコーディン…