かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

2010-10-06から1日間の記事一覧

問題が解決しないまま主役が死んでしまう奇妙な時代劇〜山中貞雄監督『河内山宗俊』(1936年)

山中貞雄が残した3本の映画のなかでは、『人情紙風船』、『丹下左膳 百万両の壺』とくらべると、ぼくのなかでは印象が一番薄い。 今まで2回は見ているはずなのに、筋をほとんど忘れている。記憶にあるのは、16歳の原節子の、可憐な姿だけだった。 今回も、16…