山中貞雄が残した3本の映画のなかでは、『人情紙風船』、『丹下左膳 百万両の壺』とくらべると、ぼくのなかでは印象が一番薄い。 今まで2回は見ているはずなのに、筋をほとんど忘れている。記憶にあるのは、16歳の原節子の、可憐な姿だけだった。 今回も、16…
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