かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

斎藤明美著『高峰秀子との仕事(2) 忘れられないインタビュー』

高峰秀子との仕事〈2〉忘れられないインタビュー作者: 斎藤明美出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/04/01メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (10件) を見る 成瀬巳喜男生誕100年であった2005年、いろいろな成瀬巳喜男作品を見た。はじめ…

斎藤明美著『高峰秀子との仕事(1) 初めての原稿依頼』

高峰秀子との仕事〈1〉初めての原稿依頼作者: 斎藤明美出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/04/01メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (10件) を見る 斎藤明美さんの本は、おもしろい。これで読むのは3冊目だけど、どれも読みだすと惹きこ…

『暗夜行路』に登場する牛の迫力

寒い夜、友だちを送った帰り、謙作と直子はちょっと疲れて歩いているが、小説の筋とはあまり関係なく、こんな光景に出会う。 カタリコトリ冴えた音をさせながら、野菜を積んだ牛車(うしぐるま)がすれ違って行った。牛は垂れた首を大きく左右に振りながら鼻…

今村太平『志賀直哉との対話』(柳田知常著『志賀直哉の作品』から)

[rakuten:takahara:10092332:detail] 柳田知常著『志賀直哉の作品』(昭和57年1月刊)がおもしろい。この本は、何かの自論を導き出すために志賀直哉の作品を分析するのではなくて、作品を味読するのが主眼のようで、そこからムリに新たな結論を出そうとして…

ジョン・レノンが歌う初期ビートルズのバラード

1964年春・・・ビートルズに夢中になったのは、まずは激しいロックンロールだったけれど、同時に彼らのバラードにも惹かれた。 ビートルズのバラードは、甘ったるくない。それどころか、初期のジョン・レノンのボーカルには、ドスの効いた凄みがある。 ★

若松節朗監督『夜明けの街で』(公開中)

利口ぶってすましていても、結局よそからみたら人間は矛盾をかかえながら生きている滑稽な生きもので、それが一番はっきり出てくるのは、恋愛・・・とくに不倫関係のなかにいるときではないか、とおもいます。 だからこの映画、幸せな家庭と若い美しい女性の…

ルパート・ワイアット監督『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』(公開中)

1968年に発表され、全5作のシリーズとなった「猿の惑星」シリーズ。このシリーズの原点を描いたのが、本作『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』だ。虐げられてきた弱者が、知恵と力を得て、自らを虐げてきた強者たちに復讐を挑む姿を、エモーショナルに描き出…

三浦しをん著『木暮荘物語』

木暮荘物語作者: 三浦しをん出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2010/10/29メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 43回この商品を含むブログ (73件) を見る 6編の連作短編小説。構成的には、『多田便利軒番外編』と同じく、章ごとに中心人物がかわっていく。 世…

勅使河原宏監督『利休』(1989年)

公開された当時映画館で見て、じっくりと見ごたえのある作品だなあ、とおもいましたが、ひさしぶり「山田洋次が選ぶ100本」で見て、さらに感心しました。 スジはむかし見て知っているので、今回は背景に映る映像を中心に見ていましたが、茶道のことを何も知…

フレッド・ジンネマン監督『真昼の決闘』(1952年)

真昼の決闘 [DVD] FRT-031出版社/メーカー: ファーストトレーディング発売日: 2006/12/14メディア: DVD購入: 2人 クリック: 14回この商品を含むブログ (19件) を見る 好きな西部劇。久しぶりに見直す。 ★ 上映時間と映画のなかの進行時間が同じ。それが、緊…