かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

読書

橘川幸夫著『ロッキング・オンの時代』〜中川龍太郎監督『やがて海へと届く』(4月2日)。

4月2日(土)、晴れ。「池袋HUMAXシネマズ」へ、中川龍太郎監督、岸井ゆきの・浜辺美波主演の『やがて海へと届く』を見にいく。 早めに着いたので、近くの「ルノアール」で、コーヒーとモーニングのトースト。 橘川幸夫著『ロッキング・オンの時代』の続き…

現実なら不道徳だけれど、小説なら許される。それが文学を読むたのしみかもしれない(山本文緒『眠れるラプンツェル』〜田山花袋『少女病』)

眠れるラプンツェル (角川文庫)作者:山本 文緒KADOKAWAAmazon 3月9日、水曜日。 「新宿武蔵野館」へ、『マヤの秘密』(ユバル・アドラー監督)と『愛なのに』(脚本:今泉力哉、監督:城定秀夫)を見にいく(ひさしぶりのダブルヘッダー)。 ★ 上映まで40分…

内田百閒「サラサーテの盤」と映画化された鈴木清順監督の映画『ツゴイネルワイゼン』。

12月16日(水)。 「イオンシネマ板橋」へ、松居大悟脚本・監督『ちょっと思い出しただけ』を見にいく(この映画の話は後日に)。 12時55分上映まで、「コメダ珈琲店」で、コーヒーとトーストの軽い昼食。1時間30分ほどタブレットで本を読む。 読んだのは、…

上原善広著『橋下徹研究』〜岸善幸監督、有村架純主演『前科者』(2月11日)。

2月11日(金)、晴れ。 はじめて「TOHOシネマららぽーと富士見」へ、岸善幸監督、有村架純主演の『前科者』を見にいく。 川越の家からクルマで30分くらいのところ。 早めに着いたのでチケットを発券して、妻とそれぞれに分け、いったん別れる。わたしは、空…

白井聡著『戦後政治を終わらせる 永続敗戦の、その先へ』②〜映画『ハウス・オブ・グッチ』(1月19日)。

映画『ハウス・オブ・グッチ』。左端はアル・パチーノ。ひさしぶりに見た。 1月19日(水)。 「イオンシネマ板橋」へリドリー・スコット監督の『ハウス・オブ・グッチ』を見にいく。 少しアパートを早く出て、「コメダ珈琲店」による。コーヒーとモーニング…

白井聡著『戦後政治を終わらせる』〜映画『クライ・マッチョ』(1月15日)。

1月15日(土)、晴れ。 「イオンシネマ板橋」へ、クリント・イーストウッド監督・主演の映画『クライ・マッチョ』を見にいく。 早めにアパートを出た。 「コメダ珈琲」で、大きいサイズのブラック・コーヒーとモーニング・セット。 白井聡著『戦後政治を終わ…

2021年の積み残し②・・・山本文緒『自転しながら好転する』〜韓国映画『雨とあなたの物語』(12月29日)

12月29日(水)、晴れ。 新宿三丁目の「シネマート新宿」へ、韓国映画『雨とあなたの物語』(チョ・ジンモ監督)を見にいく。2021年、最後に映画館で見る作品になりそう。 早く着いたので、隣りの「ルノアール」でコーヒーとモーニングセット。山本文緒の『…

北中正和著『ビートルズ』〜映画『パーフェクト・ケア』(12月18日)。

12月18日(土)、晴れ。 新宿ピカデリーへ、J.ブレイクソン監督、ロザムンド・バイク主演の『パーフェクト・ケア』を見にいく。 午前11時の上映まで時間があったので、靖国通りを挟んだ向かいの喫茶「ルノアール」でコーヒーとモーニングセット。 北中正和著…

山本文緒著『ブルーもしくはブルー』を読む。

ブルーもしくはブルー (角川文庫)作者:山本 文緒KADOKAWAAmazon Kindle版で読む。 蒼子は、高収入の都会的な男性・佐々木と、料理屋の板前さんで蒼子に結婚を申し込んできた河見と、どちらと結婚するか迷っていた。 河見から、郷里の福岡に帰るので一緒にき…

Tさんと会い、いっしょに「武者小路実篤記念館」へいく(10月27日)。

武者小路実篤記念館。 実篤公園。 見た映画を、忘れないうちにブログに書き残しておきたいのですが、それを日付順にやっていると、どんどん実際の日付と書く日付がかけ離れていくので、今回は順番を無視して、きのうのことを。 10月27日(水)、曇り。 「比…

川本三郎著『成瀬巳喜男 映画の面影』〜成瀬巳喜男監督『おかあさん』。

成瀬巳喜男監督『おかあさん』。左から香川京子、田中絹代。 川本三郎さんが書いた『成瀬巳喜男 映画の面影』が電子書籍になったので再読してみる。成瀬巳喜男はわたしのいちばん好きな映画監督だけれど、この監督の魅力を深堀りして教えてくれたのは、川本…

ジョージ・オーウェル『動物農場』とボブ・ディラン「マギー農場」。

1975年秋の「ローリング・サンダー・レヴュー」ライブでのディラン。顔を白く塗っている。あとでアップする1976年春のものとは装いがちがう。 ★ ひさしぶりにオーウェルの『動物農場』を読んでみる。この寓話小説はむかし英語の教科書に出ていたような気がす…

志賀直哉と奈良(以前に書いたものの焼き直し)。

1枚の古い写真(奈良・志賀直哉旧居を訪問した1枚)からなかなか気持ちが切り換えられず、奈良時代の志賀直哉を追想してしばしの時間を過ごしました。 ★ 東京から遠く、文壇の雑事から離れ、志賀直哉は、奈良の古美術や、時代を超えた美しい風物を日々楽しん…

古い写真を見ていたら、奈良・志賀直哉旧居の写真が出てきた。

わたしが訪れたときの「奈良・志賀直哉旧居」の写真が出てきた。今年41歳になった息子がまだ小学生のようだ。ブログも日記も書いていないころなので、何年だかハッキリしない。息子は、志賀直哉旧居でさかんにトンボやセミをとっていたので、季節は夏でした。

映画『名も無い日』〜小説『麦本三歩の好きなもの』〜鶴ヶ島の「Izakaya たくと」(6月12日)。

日付が少し前へもどります。 6月12日(土)、晴れ。 朝、「イオンシネマ板橋」へ、日比遊一監督の『名も無い日』を見にいく。見にいった動機は、永瀬正敏とオダギリジョーの共演。 おもしろい組み合わせだとおもったのだが、、、 ★ www.youtube.com この映画…

映画『明日の食卓』〜浅田次郎の短編集『夕映え天使』(6月3日)。

6月3日(木)、晴れ。 午前、「イオンシネマ板橋」へ、瀬々敬久(ぜぜ・たかひさ)監督の『明日の食卓』を見にいく。 瀬々監督の作品は、『最低。』(2017年)、『楽園』(2019年)、『糸』(2020年)など見ているが、どれもどこか不満が残った。 前・後編に…

映画『くれなずめ』〜関川夏央著『「一九〇五年」の彼ら』(5月16日)

映画『くれなずめ』。 5月16日(日)、曇り。 「ユナイテッドシネマわかば」へ、松居大悟監督の『くれなずめ』を見にいく。 早めについたので、軽くご飯を食べてチケットを発券、いったんショッピング・モールのお店を見る妻と別れ、ベンチで本を読みながら…

孫たちの来襲と、矢島裕紀彦著『心を癒す 漱石の手紙』(4月24日)。

1週間前に散歩した川越水上公園。 4月24日(土)、晴れ。 娘夫婦と双子(7歳)が夕飯を食べにきた。外で食べる予定だったが、外食はいま制約が多いので、家へきてもらうことにした。 家にあったうどんと買ってきた餃子などで夕飯をすまし、ひとしきり経って…

村山由佳著『風よ あらしよ』〜上尾丸山公園の散歩(4月11日)

上尾、丸山公園。水辺のある風景。 4月11日(日)、晴れ。 映画を見にいこうかとおもっていたが、近くの映画館でやっている作品にもうひとつ気持ちが向かわなかったので、結局、午前・午後と、家でゴロゴロして、なんどか昼寝した。 昼寝のあいだに、村山由…

「雨降りだから『怪談』でも勉強しよう」(3月20日)。

散歩と雑学の達人、植草甚一さん。 3月20日(日)は、終日雨。 この日、どこへも出かけず、家で過ごした。DVDで映画を見、本を3冊くらい取っ替え引っ替えして読んだ。 ★ 1日中雨が降り続けるときに思い出すのは、植草甚一の『雨降りだからミステリーでも勉強し…

志賀直哉旧居(奈良)を舞台に書かれた小品「池の縁」。

志賀直哉「池の縁」に登場する志賀直哉旧居の池(のんちさんのブログ「2月の奈良を、テクテク歩く」から拝借しました)。 30代のころまでは何度か行った奈良の志賀直哉旧居。その後も行きたい行きたいとおもいながら、遠出をめんどくさがる性格もあって、行…

小説『橋ものがたり』〜映画『果てしなき欲望』

今村昌平監督『果てしなき欲望』。1958年の作品。 2021年1月2日。 近所に住む孫のふた家族が、少し時間をずらしてくる。 昼からきた娘の双子は、昨年から小学生になった。いまは、クラスもちがう。性格のちがいもはっきりしてきた。 「スーパーマンを見る」…

映画『私をくいとめて』と浪花千栄子自伝『水のように』(12月23日)。

映画『私をくいとめて』。のんさんが、可愛い。 12月23日、水曜日。晴れ。 池袋の「グランドシネマサンシャイン」へ、大九明子(おおく・あきこ)監督、のん主演の『私をくいとめて』を見にいく。 ★ 映画『私をくいとめて』本予告 〈12月18日全国ロードショ…

黒木瞳監督『十二単衣を着た悪魔』と三遊亭圓朝作『怪談・乳房榎』(11月18日)。

11月18日、水曜日。晴れ。 歩いて行ける映画館「イオンシネマ板橋」へ、黒木瞳監督の『十二単衣を着た悪魔』を見にいく。 15時10分から上映がスタート。 ★ 映画『十二単衣を着た悪魔』(11.6公開)予告編 三吉彩花の十二単衣姿(じゅうにひとえすがた)を見…

『放哉と山頭火』を読み、映画『スパイの妻』を見る(11月14日)。

11月14日、土曜日。晴れ。 川越駅で、クルマで迎えにきた妻にひろってもらい、「ウニクス南古谷」へ、黒沢清監督、蒼井優、高橋一生主演の『スパイの妻』を見にいく。 時間まで映画館の向かいのコーヒー店で、読みかけの渡辺利夫著『放哉と山頭火』(Kindle…

映画と原作の『82年生まれ、キム・ジヨン』。

『82年生まれ、キム・ジヨン』。コン・ユとチョン・ユミ。 10月24日、土曜日。快晴。 この日、池袋の「グランドシネマサンシャイン」へ、映画『82年生まれ、キム・ジヨン』を見にいってから、ずいぶん日にちが経ってしまった。いい映画だった。見たことを記…

我孫子の「志賀直哉展」を見にいく(10月4日)

「志賀直哉展」のチラシ(表)。志賀直哉がだっこしているのは、白樺文学館に本展の遺品を寄贈した山田裕氏。 ★ 10月4日、日曜日。曇り。 千葉県我孫子市の「白樺文学館」へ、「志賀直哉展」を見にいく。 「浦和南IC」で高速に乗り→外環道→常磐道→柏IC下りる…

天然妻に救われた私小説作家・尾崎一雄デビューのころ(尾崎一雄著『あの日この日』、「芳兵衛もの」から)

尾崎一雄氏。 Amazonを検索してみたら、尾崎一雄の、これまで電子書籍になかった著書が、Kindle化されていた。 ずいぶん前から、尾崎一雄の作品を読み直してみたい、とおもっていたのだ。しかし、Kindle化されているものは、少ししかなかった。 今回うれしか…

映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』〜赤木雅子、相澤冬樹著『私は真実を知りたい』(9月10日)。

映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』。 ★ 9月10日(木)。 「イオンシネマ板橋」へ、朝一番10時15分の上映で、藤井道人監督、清原果耶(きよはら・かや)主演の『宇宙でいちばんあかるい屋根』を見にいく。 監督の藤井道人は、『新聞記者』に続く作品。『新…

双子家族と昼食〜『仮面 虚飾の女帝・小池百合子』を読む(9月5日)。

9月5日、土曜日。炎暑続く。 11時半から日本生命の保険屋さんくる。妻はなんどもあっているけど、わたしははじめて。面通しと書類を何枚か書く。 保険屋さんに、双子の女子(高校生)がいるというので、ちょっと雑談する。うちのちびたち(孫)は、どんな女…