かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

我孫子、志賀直哉旧居と白樺文学館

我孫子の駅、手賀沼の風景は3、4年前に新しき村のひとたちと来たときと変っていませんでした。あの時以来の我孫子です。

小雨がやみそうでやみません。缶チューハイとそのまま食べられる食料を買って、駅から10分くらい、まっすぐに伸びた手賀沼までテクテク歩きます。

やっと雨が落ちてこなくなったので、乾いたベンチを捜して、お酒付きの昼食をすませました。

志賀直哉旧居は、日があたらないのか、日中でも暗い。写真を撮ってみましたが、ただ真っ黒(笑)。仕方なく、旧邸わきにある説明プレートを1枚撮影(写真)。

白樺文学館は、旧居のすぐ向かいにあります。入館料は大人200円でした。受付でお金を払うと、男性の館員さんが、写真を見ながら、我孫子へ住んでいた当時の志賀直哉武者小路実篤柳宗悦のことを親切に説明してくださいました。

2階が展示室ですが、記憶にあったよりも狭く感じられます。当時と展示物は多少変っていて、若き志賀直哉が激しいタッチで皇室批判をしている原稿は、展示されてませんでした。今回もう1度その原稿を見たかったので、少し残念……。
とはいいましても、こじんまりとした文学館は、静かに我孫子時代の「白樺」を追想するのには気持ちいいスペースです。建物の中には、地下にある音楽室から声楽家柳兼子の歌が流れていました。

文学館を出ると雨はあがって、空が少し明るくなっていました。朝からいやな蒸し蒸しした1日でしたが、夕方になってから風が少し出て、過ごしやすくなっていました。

もう1度手賀沼を散歩してから、ゆるやかな坂を上って、来た道を逆に我孫子駅へ向かいました。