かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

成瀬巳喜男監督特集のあとで‥‥

今回の成瀬巳喜男生誕100年記念特集で、見ていない映画を5本見た。前回の特集11本とあわせると、この2年ほどで16本見たことになる。池袋の新文芸座では日替わりで映画が変わっていくので、見たくても日程があわないと見たいものが見られない。今回はやっと5本見れた。

成瀬巳喜男監督は、日常のディテールを厚みをもって重ねていく。描かれる日常がリアルに迫ってくる。昭和30年代の町並みセットも、現在から見ると郷愁をかられます。路地のある日本の風景ですね。商店の看板がアルファベットやカタカナでないのもいいですね。そんなディテールですらいとおしくなってきます。

まだまだ見てない作品がいっぱいあります。40本以上あるという全作品を少しずつ見ていくより仕方ありません。レンタル屋さんであまり見かけませんからね。今もっとも興味を惹かれる監督です。