まずは、アマゾンから目次をご紹介しておきます。
これで上原隆の本を読むのは3冊目になります。本から受ける感じは大体みんな一緒です。ぼくらの周囲には、いろんなひとがいて、悩んだり、悲しんだりしているんだなあ、ということが実感できます。どれもわたしたちの近所の話ばかりです。あるいは、明日自分がそういう悩みに遭遇するかもしれない、そんな挿話ばかりです。上原隆のノンフィクションは、何よりも1冊読んでみることをおすすめしたいです。きっと読んでよかったな、と実感されるのでは。
ただ最初の一編「小さな喜びを糧に」は、障害者の子をもった両親の話で、全編のなかでは、ちょっと異質な重い感動があります。しかし、全体にはつらい話がおおいのに、読後感は爽やかなのが上原本の特徴です。
喜びは悲しみのあとに (幻冬舎アウトロー文庫)