加害者が被害者の信頼をとりもどすのは、難しい。長いあいだの、継続的な努力と辛抱がいる。時には、不当な誹謗を受けることがあるかもしれない。しかし、だからといって、「執念深いやつらだ」ではないだろう。受けた傷の深さは、そんな軽いものではないはずだ。加害者が忘れようとしても、踏みにじられた被害者が忘れることはない。「内政干渉だ」などとウソぶくから、歴史認識がない、と非難を受けることにもなる。
加害者は、やったことをハッキリ認識し(しっかり次世代に教えることでもある)、被害者の立場になって、彼らが何を怒っているか、想像(=思いやり)することが必要なのでは‥‥。それでなければ、いくら言葉で「過去を謝罪する」といっても、相手の信頼は得られないし、こうした愚行を重ねては、両者の溝は深まるばかりだ。
不愉快なニュースをラジオで聴きながら、そんなことを思った。