幼馴染みだがいやな奴=サキヤが地元へ戻って来た。しかも、1週間ほどアパートへ居候させてくれ、という。サキヤとは家が近く、クラスは一緒だったが、ろくな思い出はない。なのに主人公=カズキは、彼の申し出を受けてしまう。
カズキのアパートへは恋人のチカが遊びにくる。カズキはチカに、サキヤは友達ではないが、彼の頼みを断れなかった、と事情を説明する。でもサキヤを、ぼくは嫌いなのだと。なのにチカは、サキヤを歓迎で迎える。アパートに、酒やつまみを大量に買い込み歓迎の酒宴‥‥3人の少し捩じれた日々のはじまり。
登場人物は3人だけの世界。限られた世界だが、作者の心の動きはよく伝わってくる。わたしは、日常の細部をしっかり書き込んだ作品が好きみたいだ。おもしろかったので、鈴木清剛に注目してみよう。