かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

昭和30年代にタイムトリップできます

■「ALWAYS三丁目の夕日

テレビで、吉岡秀隆が泣きながら走っている予告編を見ていたら、なんだか見る意欲が失せてきました。涙の押付け映画はたまらない。それでも、なぜか見にいってきました(笑)。

しかし、映画が始まり、昭和30年代の日本の町並みが登場すると、思わず見入りました。何気ない、どこでも見かけられたあの頃の古い町並み、当時の上野駅などが映されると、忘れかけているむかしの残像が蘇ってくるようです。

圧巻は、広い大通りが映って、都電や古い箱型の車がライトを照らしながらドンドン走っているシーンです。映画って、こんな夢の中のようなシーンを視覚化してしまうのですね。

それから、煙を吐く汽車が、シュッポシュッポ駅へ入ってくる映像もワクワクしました。

テレビ、プロレス、力道山、大相撲……日本中が同じものに一緒に感動していた時代でした。そういった懐かしさを映画は次々刺激してきます。

映画の始まりには、つくりかけだった東京タワーが、映画の最後には完成していました。「昭和民俗展」などを見学するつもりでいったら、楽しいのではないでしょうか。