かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

ピーター・ジャクソン監督「キングコング」

ringoさん、さっそく「キングコング」の感想、ありがとうございます。ぼくも見ましたので、ringoさんの「リンゴ日記」12月29日トラックバックさせていただきます。


■映画前半は、「ジュラシック・パーク」でした

予告編やスチール写真を見ていたので、恐竜が登場することはわかっていたのですが、せいぜい1匹(1頭?)なのかとおもっていました。

ところが、、、

ringoさんがブログで書かれているように、前半はまさに「ジュラシック・パーク」の世界! しかもパークではなく、強大な島なので、スケールがアップされています。島の神秘的な風景は、見ているだけで冒険心をそそられました。

あとからあとから出るわ出るわ(笑)。草食恐竜が集団で、ドドーッと逃げるかとおもうと、それを追ってくる大小の肉食恐竜。このふしぎの島のキングコングと恐竜と人間たちのハラハラドキドキの冒険が、映画の前半。たっぷりと楽しめました。


■後半は、美女と野獣の交流が感動を誘います

巨大なキングコングと美しいナオミ・ワッツの交流が、いいですね。

ringoさんが書かれているように、キングコングナオミ・ワッツが氷の上で滑って遊ぶシーンは、キングコングが無表情だけに、なおいいですね。あまりキングコングが顔に感情を出しすぎると、安っぽくなってしまうとおもいましたが、終始猿らしい無表情を通していました。重要なポイントですね(笑)。

キングコングは、無表情なのに、ナオミ・ワッツの表情と行動を通して、野獣と美女のなかにうまれる「共感」が、ていねいに表現されているとおもいました。ナオミ・ワッツのひとり演技が絶品なのかもしれません。


■人物はハリウッド映画にありがちな類型だけど……

お金に執着する男(ジャック・ブラック)、作品の良心を代表する男(エイドリアン・ブロディ)、謎の船長あり、美女あり、みんなのために死んでいく忠実な黒人の部下あり……ハリウッド映画によくある人物の類型を、少しも脱していませんが、それを超えて、それぞれの俳優も適切で、3時間半の長編も飽きることなく楽しめました。

【注】映画の公式サイトは、こちらです。