ぼくはかなり古くから(1966年)彼のファンなので、比較的新しいボブ・ディランの姿と、特に彼のライヴ映像を見られるとなるば、映画じたいの内容はどうでも、これを見逃すわけにはいかないのですが……
でも、どうなのだろう?
この映画から、たとえば一人でも、ボブ・ディランの新しいファンが生まれる可能性があるのかどうか。というのは、ぼくには、「ボブ・ディランの頭のなか」は、ディランが出演している、という以外には、何も感興をいだくことのできない作品でした。
そして、音楽映画であれば、映画の出来はともかく、「ライヴ・シーンだけはやっぱりよかったよなあ」と、オキマリのような感想がそえられるものですが、ぼくはこの映像で見る限り、ボブ・ディランの「最新のライヴ」に、少しも感銘を受けませんでした。
ボブ・ディランは、老いたのかどうか。
来日の話がなかなかでないですね。自分の目や耳で、ディランの最新のライヴを、まるごと全部体験して、確認してみたいのですが。
大宮ソニックシティで見たのは、もう随分前だし。