ringoさんの6月3日の記事にトラックバックさせていただきました。
リンゴの『ザ・ベスト・ソー・ファー・リンゴ・スター・アンド・ヒズ・オール・スター・バンド』は、CD盤ではなじんでいますが、映像の方はまだ見ておりません。しかし、スーパー・バンドの足跡を編集した3枚組CDでも、60年代〜80年代のロック史を展望するような思いがしました。
ザ・バンド、ザ・フー、イーグルス、クリーム、ザ・フリー、こういったバンドのメンバーが時代時代に終結し、リンゴ・スターと共演する「オール・スター・バンド」の企画は、まさに夢のようでした。
遡って、これをスタートした1989年に、リンゴは、ビートルズの個人としてははじめて、武道館でその雄姿を見せてくれました。1966年ビートルズ公演以来の、ビートル=リンゴの来日公演でした。
一緒にいった若い友人は「ジョンやポールならともかく、リンゴでそんなに感動できる?」と、武道館の席で、緊張してリンゴを待っているぼくに聞きました。
「ビートルズのリンゴだよ。ぼくは彼のドラムに憧れていた。彼がバンドのうしろにいて、ドラムを叩いている姿が大好きだった。そのビートルとこれから会えるんだから、感動できるに決まっているじゃない。もうすぐリンゴを見れるなんて信じられないよ」
と、いいました。
そして、1989年リンゴが幕開けで、1990年ポール・マッカートニー、1991年ジョージ・ハリスンが来日コンサートを行うのですが、思えばリンゴは、その先陣を切ってくれたわけでした。