かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

佐々部清監督『カーテンコール』(2004年)

カーテンコール [DVD]
下関の小さな映画館の物語。名画座の「みなと劇場」は映画全盛期で客が劇場にはいりきれないほどにぎわっていた。あるとき、フィルムが切れて観客がさわぎだすと、その穴埋めに映画館で働く安川修平という青年がありあわせの物まねコントをやって、急場をしのぐ。

それから安川修平は、上映のあいだにギターをもって歌うのが主な仕事になる。修平はファンであるという女性と結婚し、幸せな生活が続くようにみえたが、映画の全盛期は過ぎ、映画館はみるみる観客が激減する。もう修平の素人芸に関心をもつものはいない。働き手の妻が亡くなると生活が息づまり、小さな娘を下関に残したままで、修平の行方がわからなくなる……。

小さな映画館を舞台に、安川修平のことを取材する若い女性記者(伊藤歩)の目を通して、修平と娘(おとなになってからは鶴田真由)の感動的な再会までが描かれます。

安川修平は、若いころを藤井隆、老人になってからをミュージシャンの井上堯之が好演しています。

あたたかい感動を求めるひとには、いい作品なのかもしれませんが、DVDをテレビ画面で見たので、集中しきれませんでした。