- 制作:イギリス/ハンガリー
- 監督:アニエスカ・ホランド
- 出演:エド・ハリス 、ダイアン・クルーガー
3月末、池袋の新文芸座でみる。
ベートーベン(エド・ハリス)の「第九」が誕生する数日前を描いている。ベートーベンと美しい写譜師(ダイアン・クルーガー)との、複雑なこころの交流がテーマ。
クライマックスは「第九」の初演シーンだ。難聴のベートーベンを、写譜師のダイアン・クルーガーが舞台下からサポートする。
次第に、美しい音楽にダイアン・クルーガーが陶酔していく。目をつむり恍惚としたダイアン・クルーガーの表情は官能的だ。
【写真】:ダイアン・クルーガー
エド・ハリス演じるベートーベンは、「天才は気難しいが心は優しい」という類型をでない。天才を描くとき、もう一歩深くはいれないか。
映画というのはふしぎ。クラシックのわからないぼくまで、ベートーベンの音楽に惹きこまれた。