かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

李相日(り・さんいる)監督『フラガール』(2006年)

フラガール plus 1
ringoさんと同時アップです(笑)。


こちらは日曜日、ギンレイホールで見たのに、更新を怠けていました。テレビでも放映したのですね。


昨年、評価が高かったので気になっていました。先にビデオも出ていて、周辺では「それほどではないよ」なんていう評価もあったりして。


ringoさんが「涙もたっぷり流れました」と書いておりますけど、じつはぼくも恥ずかしいくらい涙がとまりませんでした(笑)。スジは、わかっているし、話は通俗的なんですけど。でも、映画にはそういう通俗性はあっていいはずですね。映画は、もともとそういうものだったはずです。


この映画には、あたらしい試みや新鮮さは少ないとおもいますけど、観客を感動させる映画の底力のようなものがあるとおもいました。細部がよくできているのです。通俗でいて、おさえるところはおさえているのですね。


田舎の土臭い(ごめんなさい)女性たちが、特訓をうけてプロのハワイアン・ダンサーに成長していく。そこの描写にリアリティがあるかないか、それが映画のかんどころです。だから俳優は練習にたいへんだったとおもいます。


基調は、そういう感動ものがたりなんです。それを、どのように描くかが、つくりての手腕です。ハズしたら、目もあてられない(笑)。


出演者の松雪泰子(クールな美しさ!)、岸部一徳(このひと、ほんとに俳優としてすごい)、蒼井優山崎静代がすばらしいですね。このキャスティングをした制作者のセンスがすばらしい。


【注】:ringoさんのブログは、こちら