かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

ビリー・ワイルダー監督『失われた週末』(1945年)

失われた週末 [DVD] FRT-139


きのうは(7月30日)予算2000円ずつということで、酒豪のIさんと赤羽の「いこい」へいきました。朝の9時です。ひさしぶりの「いこい」で、黒ホッピーとハイ・ボールが、からだにしみました。


何杯飲んだか、わかりません。結局予算をそれぞれ500円ずつオーバーして、記憶を喪失しました。Iさんと飲むのは怖い。


電車を乗り過ごしたりしながらやっと極貧荘へ帰宅したようで、目が醒めたときはもう夜の21時。昼食も夕食もなし、ただコンコンと眠っていたようです。一度起きて水を飲んで、それからまた寝なおすと、まる1日がすっとんでしまいました。



きょう(7月31日)、ずっと以前500円DVDで買ってきた『失われた週末』をやっと見ました。パソコンにはいっているDVDプレイヤーが無料ソフトのものであるせいか、映像はコマ送りのようになるし、音もときどき止まるような状態ですが、とにかく全編を通して見ました。

作家志望のドン・バーナム(レイ・ミランド=写真)は、売れないことから半ば自暴自棄、アルコールに溺れます。兄(フィリップ・テリー)と、恋人(ジェーン・ワイマン)は、彼からアルコールを遠ざけ、アル中を治療させようとしますが、ドンはますます深く耽溺するばかり。酒場で泣いて一杯のお酒をすがったり、商売道具のタイプライターを質屋に売って、酒代をつくろうとしたり、酒場で、ひとの財布からお金を盗んで酒代を払おうとしたり、どうにも救いようがない。


兄の優しさも、恋人の愛情もドンのアルコール欲しさの前には、勝てない。彼は、重度のアルコール中毒から、いよいよ幻覚を見るまでになる……アルコール中毒者を正面から描いたビル・ワイルダー監督、1945年の問題作!!


「ギンレイ通信」の作品紹介をまねてみれば、こんな内容の映画でした。


ビートルズ・ファンには、ジョン・レノンのいう「失われた週末」がまっさきに思い浮かびます。1974年頃ジョンはオノ・ヨーコと別居。リンゴ・スター、ニルソン、キース・ムーンなどと、独身時代のように酒場を飲み歩きました。


ジョンの酔払った醜態が新聞・雑誌で報道されたこともあります。当時を振返って、ジョンはあれは「ぼくの失われた週末だった」といいましたが、肝心の映画の方を見ていなかったので、これまで漠然としたイメージしかありませんでした。


アルコールの恐ろしさ。ひとごとではありません。この映画を反省の糧にしてがんばろう! 


「Iさんとはもう飲むまい。極貧荘からアルコールを一掃しよう!」


煩悩多きものは、かけ声ばかり勇ましく、道の成就は果てしなく遠い。