【解説】
本作がデビュー作となる世界的フォトグラファーの蜷川実花が、カリスマ漫画家・安野モヨコの同名コミックを映画化。華やかな江戸時代の吉原遊郭を舞台に、8歳で吉原に足を踏み入れ、やがて伝説の花魁(おいらん)となった女性の生き様を描く。主人公の花魁(おいらん)を演じるのは『下妻物語』の土屋アンナ。音楽監督を人気ミュージシャン、椎名林檎が務める。ヴィヴィットで斬新な映像世界と、女性の心情に深く迫るリアルなストーリーを堪能したい。ヒロインの先輩花魁(おいらん)を演じた木村佳乃と菅野美穂の大胆な濡れ場も必見。
★(「Yahoo!映画」解説から)
ロード・ショーで1度見ているので、今回2度目。2度見て、この作品のよさをさらに実感しました。
映像きれいですよ。ただ派手だというだけでなく、よく考えられていて、構成の美しさと色彩のあざやかさ、1シーン1シーン、ほんとすばらしいです。
★【写真】:1シーン、1シーンが、構図の決定した静止画のよう。(「goo映画」フォト・ギャラリーより)
主演の土屋アンナは、ぴったりのはまり役。これって、本人の性格そのまんまじゃない(笑)、とおもってしまうほど。主人公の花魁<日暮(ひぐらし)>は、見ようによってはわざとらしいキャラクターなのに、土屋アンナが演じるとごくごく自然で、小気味がいい。彼女の個性なくして、この映画って成立しなんじゃないのかな。ぼく個人の「主演女優賞」は、これで決定!
それから、この映画をさらに魅力的にしているのは、音楽の椎名林檎。映像と音楽が一体になって、すごい効果をだしています。椎名林檎の音楽って、ほかに比較できるものがないですね。
映像も俳優も音楽も、既成の美意識からとびぬけている傑作でした。
★「ギンレイホール」にて