かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

1990年、ゲイリー・ムーアとアルバート・キングの親子世代の共演が実現した!


Still Got the Blues
70年代、フィル・ライノット率いるシン・リジィで、80年代にはハードロック界のスーパー速弾きギタリストとして活躍していたゲイリー・ムーアが、90年代突然のように、ずぶずぶのブルース・アルバム『スティル・ゴット・ザ・ブルース』を発表した。


「いまの若いギタリストは、まともなブルースを知らない。本当のブルースとはどういうものか、おれが手本をみせてやる」とゲイリー・ムーアがいったかどうか知らない(たぶん言ったんです、笑)。とにかく、彼はアルバム全編濃度の高いブルース・アルバムを完成した。


このアルバム『スティル・ゴット・ザ・ブルース』で、ゲイリー・ムーアは、アルバート・キングの「オー・プリィティ・ウーマン」(ロイ・オービソンの曲とは別もの)をカバー。しかも、その本人と親子世代の共演を果たしている。


激しいムーアのギターと、余裕綽々のギターを弾くアルバート・キングの対照的なスタイルが、見ものだった。





ぼくは1989年、MZA有明で、B.B.キングとともに来日したアルバート・キングのライヴを見ることができた。その来日から3年後……ゲイリー・ムーアと共演してから2年後の1992年、アルバートは心臓発作で急死している。69歳だった。


こちらは、アルバート・キングの「オー・プリティ・ウーマン」。すばらしい味わいに満ちている。



【了】