お金持ちの自動車修理業者(佐野周二)に持ち込まれた縁談の相手が、没落華族のお嬢さん(原節子)。
佐野周二は、縁談の目的は、お金がめあてとは知りつつ、<お嬢さん>に、雷に撃たれたように<ひと目惚れ>してしまう。
二人はデートしても、育ちや慣習の違いに、戸惑い、傷つき、何度か別れようとするが、やがて、本心でお互いに惹かれていることに気づく……という他愛もない話。
本当に他愛がない(笑)。原節子は美しいし、ロケで映される東京の街にも目が奪われるが、はじめから見えているストーリーはちっともおもしくない。観客は、このつまらない映画を、原節子を見るために、我慢して見たのだろうか。