tougyouさんに教えていただいて、第2回を録画で見ることができました。
戦時下のなかで、稀代のひねくれ者・永井荷風が、一億一心、国中が戦争に狂っていく時代を、どのように見、考えていたか、というようなことが今回のテーマ。
永井荷風のような筋金いりの<変人>になると、世の中がおかしくなればなるほど、彼の感覚が鋭く冴えわたってきます。それが荷風の日記「断腸亭日乗」の朗読でわかりやすく紹介されていました。大変な慧眼ですよね、しかし。あとになるからわかるのですが、ほとんど時代の歪みを正確に探り当てています。
荷風は孤独に徹して、世の中を一歩も二歩も下りて生きていた。欲得、権勢から自由でした。そこから対岸の火事のように、日本の動向を眺めていた。その荷風の時代への向き合い方は、戦後の日本に対しても変わりません。
それが第3回以降を見るたのしみでもあります。
tougyouさん、ご紹介ありがとうございました。