かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

五所平之助監督『女と味噌汁』(1968年)


男に身を売らない芸者、てまり(池内淳子)を中心に、彼女の周辺に生きるひとたちの交流を描いています。


芸者という職業をもっと暗く描くと、溝口健二監督の作品になってしまいますが、五所平之助監督は、淡々と、てまりを肯定的に描いているので、後味はさっぱりしています。


大きな事件はなく、小さな出来事を重ねるようにして進行するストーリーも、私の好みにあっていました。