2008-12-29 五所平之助監督『女と味噌汁』(1968年) 原作:平岩弓枝 脚色:井手俊郎 出演:池内淳子、川崎敬三、田中邦衛、佐藤慶 男に身を売らない芸者、てまり(池内淳子)を中心に、彼女の周辺に生きるひとたちの交流を描いています。 芸者という職業をもっと暗く描くと、溝口健二監督の作品になってしまいますが、五所平之助監督は、淡々と、てまりを肯定的に描いているので、後味はさっぱりしています。 大きな事件はなく、小さな出来事を重ねるようにして進行するストーリーも、私の好みにあっていました。