かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

はじめての散歩〜越生七福神と黒山三滝(1月5日月曜日)

1月4日まで、家でごろごろしていたので、正月休みの最後(1月5日)は、どこかへ、最初の散歩にいくことにした。


午前9時に家を出るときは、東京方面へ出てみようとおもっていたが、川越駅にあるパンフレットを見て、気が変る。越生七福神のルートをたどってみることにする。


川越から東武東上線を下り、坂戸で乗換え、単線で、越生(おごせ)までいく。すっかり田園風景になる。


午前10時15分、越生駅で下りたが、駅は、閑散としていた。



★閑散とした越生駅



■黒山三滝へ

観光案内所で、バスの時間をきく。黒山行きのバスは、1時間に1本。次は10時56分なので、40分ほど時間がある。駅の周辺を歩くことにした。


駅に近いので、最後に寄る予定の、報恩寺(布袋尊)を先に見る。


寺への信仰がまるでないので、願いごととか、参拝とかはしない。ただ境内をぶらっと歩いて終わり(笑)。




法恩寺





バスで、黒山バス停まで30分。


黒山バス停から、七福神とは関係なく、黒山三滝まで15分ほど歩く。木々がかぶさって、道が昼間でも、薄暗い。「天狗滝」、「男滝」、「女滝」を見る。




★天狗滝




★女滝




★男滝




★男滝・女滝



イワナの刺身で、熱燗を飲む

黒山バス停までの戻り道、イワナやマスを焼いて食べさせてくれる店があったので、迷ったが、寄ってみる。マスを注文すると、魚をその場で池からつかまえて、焼いてくれる。ビールを飲みながら、串刺しの焼いたマスを食べた。


のんびり、囲炉裏にあたりながら、飲んでいると、「イワナの刺身、1000円」という品書きが目についた。昼からゼイタクのし過ぎだとおもいつつ、ワンカップの熱燗をおかわりして、イワナの刺身を注文する。また池からつかまえて、刺身にしてくれた。イワナは、刺身になっても、頭だけが残って、えらで呼吸している。


ここの老夫婦は、仲がよくて、いつも一緒にいる。わたしがはいってきたときは、奥の囲炉裏で火にあたっていたが、わたしが囲炉裏を占拠して飲み始めると、外のイワナやマスを焼く火のそばで、また一緒にすごしている。注文しない限り、こちらのことをほっといてくれるので、のんびり囲炉裏にあたりながら、過ごせた。




★水車の回るお店




★囲炉裏にあたりながら、飲む




イワナの刺身





■山の奥にある龍穏寺と柚子

ほろ酔いでまた歩きはじめる。だいぶ最初の黒山三滝で時間を過ごしてしまった。再び黒山バス停近くへもどって、全洞院(布袋尊)へ。





★全洞院




全洞院から次の龍穏寺毘沙門天)も、ゆるい登りの山道になる。民家に柚子(ゆず)がなっている。龍穏寺までは、2.6キロ、35分。


たまに人とすれ違うくらいで、ひとりで歩いていると、散歩らしい気分になってくる。山の景色を見ながら歩くのは気持ちがいい。


龍穏寺は、山の奥にあって、この七福神でも、もっとも大きなお寺だ。説明書きを読むと、大田道灌ゆかりの寺とある。





龍穏寺へ向かう途中に見かけた懐かしい家




龍穏寺へ山道を歩く





龍穏寺




龍穏寺から、円通寺までは3.7キロ、1時間の道のり。ここまで、ずっとケータイが圏外になっていたが、やっと電波がはいりはじめた。


代官屋敷というところへ立ち寄ると、柚子がたくさんなっていた。特に持ち主らしい家もなく、ただいっぱいなっている。檸檬や柚子など、酸っぱいものが大好きなので、柚子をもいで、食べてみる。口のなかへ酸っぱい味がひろがってうまい。


小さな柚子なので、7〜8個食べて、少しお土産にもらう。夜は、生の柚子をいれて、柚子サワーだ(笑)。




★代官屋敷




★柚子の木




■段々に暮れていく

円通寺(寿老人)は、越生(おごせ)自然休養村センターの近くにある。自然休養村で、うどんを食べたいとおもっていたが、販売は終っていた。




円通寺




円通寺から最勝寺(福禄寿)までは、1キロ、15分。梅林のなかを歩く。といっても、いまは梅は咲いていない。季節がくると、この一帯は、有名な梅の景勝地だ。最勝寺は、少し通り過ぎて、もどった。クルマで、参拝にきている家族がいて、閉まっているお寺のなかへ、「すいません。参拝にきたので、あけてください」と頼んでいた。こちらも参拝客だとおもわれると面倒なので、急いで寺から離れる。




★梅の咲いてない梅林




最勝寺





最勝寺から、次の弘法山観世音(弁天様)までは、2.1キロ、30分。冬は日が短い。このあたりから、急速に日が暮れてきた。暮れてくると、寒くなってきた。歩いているひとも、いない。


弘法山観世音は、狭い木の急な階段を登る。思いがけない急坂に息が激しくなる。上で、少年が大きな犬を散歩させていた。犬が近づいてきたので、顎をなでてやると、おとなくしていた。少年に何か話しかけようとおもったが、息がぜえぜえするだけで、言葉にならない。


そこからまた石段を登ったところに弘法山観世音はあった。ますます暗くなる。帰り道を急がなくちゃ。あと、残るは正法寺(大黒天)のみ。





弘法山観世音への石段




弘法山観世音


■中途半端な、六福神めぐりで終わる(笑)

弘法山観世音から正法寺までは、2.2キロ、30分。正法寺は、駅に近いので、同時に駅までの帰路になる。


ところが、暗くて、目を近く寄せないと、案内板も見えなくなってきた。正法寺まであと400メートルの案内板を最後に、位置がわからなくなった。周辺は、どちらでも行けるような細い枝道しかない。


午後5時半で、まっ暗。正法寺を、断念した。駅までの道もわからなくなり、歩いているひとに聞く。


越生駅から坂戸行きの電車に乗ると、あたたかくて眠くなってくる。


あとは、川越駅前の立呑み「かぶらや」で酎ハイを飲めば、本日の長い散歩は終わりだ(笑)。




歩いた経路=越生駅法恩寺越生駅ー(この間バス)→黒山三滝→全洞院→龍穏寺円通寺→景勝寺→弘法寺正法寺(暗くなって断念)。


七福神が13キロほどのコースだとパンフレットに書いてあるので、黒山三滝をいれると、およそ14キロくらい歩いた計算になる。