かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

懐かしのデイヴ・クラーク・ファイブ主演『五人の週末』(1965年)



この映画は、1965年に1度しか見ていません。その後テレビでも放映しないし、ビデオやDVDになったとも聞いてません。思い出の映画のなかで、そういうのってあるとおもいますが、ぼくのなかでよく思い浮かべるのは、この『五人の週末』です。


ある時期までは、デイヴ・クラーク・ファイブのCDを手にいれるのも大変でした。デイヴ・クラーク本人が発売を拒否している、という噂がありましたけど、本当のところはわかりません。手にはいらないとなると、やたらデイヴ・クラーク・ファイブの音楽を聴きたくなったものでした。


それがいつからか、立て続けにCDが発売されはじめて、デイブ・クラーク・ファイブの音楽への渇きは解消されました。その発売されたCDのなかには、気になる映画『五人の週末』のサントラ盤もあったのですが、、、


しかし、『五人の週末』の映画の方は、いまだDVD化された、という話を聞きません。



映画の内容はだいぶ忘れていますが、たわいありませんでした。


仕事に嫌気がさしたデイブ・クラークと女の子が、二人で島へ逃避行する。警察やら何やらが彼らを追いかける。一方、二人を救いにデイヴ・クラークの友人4人(デイブ・クラーク・ファイブのメンバーです)も、島へやってくる。


あとは、どうなったか忘れました(笑)


【注】:ストーリーの詳細は、こちらの「goo映画」のサイトにあるので興味のあるかたは、見てください。ぼくはあやしい記憶だけで書いています。



ビートルズがやってくる ヤア!ヤア!ヤア!』に夢中になっていたぼくは、デイヴ・クラーク・ファイブのこの主演映画にも期待していましたが、実際に見て、2つの点で失望しました。


1つは、彼らの演奏するシーンがひとつもないこと。デイヴ・クラーク・ファイブの音楽が、映画のバックにかかりはしますが、5人の演奏シーンがひとつも見れないのにはがっかりしました。


もう1つ、主演はデイヴ・クラーク・ファイブではなく、あくまでデイヴ・クラークひとりでした。あとの4人のメンバーは、友人というひとくくりで、個性などはなにも描かれていません。そこが、ビートルズの4人の個性を明らかに描ききった『ヤア!ヤア!ヤア!』とまるで違っていました。


映画『ビートルズがやってくる ヤア!ヤア!ヤア!』の成功を見て、これを見て黙っている手はないだろうと、デイヴ・クラーク・ファイブの取り巻き連が、デーブ・クラーク・5版『ヤア!ヤア!ヤア!』としてつくったのが『五人の週末』だった、かどうかわかりませんが(笑)、出来上がったものには雲泥の差がありました。


だからテレビで放映されないのだろうし、DVD化もされないのだろう、と思いますが、、、


しかし、やっぱりもう1度だけ見てみたい!!




●この映像で映画のシーンをわずかに見ることができます。




●これが映画の主題歌「Having a wild weekend」。DC5らしい強烈なロックンロール・ナンバーです。




●映画の挿入歌でもっともヒットしたのは、この「Catch Us If You Can」(邦題:若さをつかもう)でした。




●デイブ・クラークが、女の子と二人で、手をつなぎながら島を歩くロマンティックなシーンで使われたのは、この美しいバラード「When(邦題:忘れえぬ君)」でした。