2007年12月に実現したレッド・ツェッペリン再結成のコンサートにジミー・ペイジがたしかな手ごたえを感じていたのは明らかでした。実際、YouTubeの小さな画像で見ても今回再結成したレッド・ツェッペリンの演奏が、これまでの2回とはまったく違っていることがわかりました。
となれば、1回だけの再結成ではもったない、次はいよいよ本格的なワールド・ツアーを行うのでは、という期待が高まりました。ところが、メンバーのロバート・プラントは再結成に対して、強固に反対。
ワールド・ツアーと新しいプロジェクトの実現は、暗礁にのりあげました。
ついに、しびれを切らしたジミー・ペイジとジョン・ポール・ジョーンズは、シンガーを代えての、レッド・ツェッペリンの再結成を検討したようです。
レッド・ツェッペリンのべーシスト、ジョン・ポール・ジョーンズが、フロントマン、ロバート・プラント抜きでのツェッペリンの再活動(おそらくツアー)を準備中だとほのめかしたそうだ。この数ヶ月、ツェッペリンはなかなか首を縦にふらないプラントにしびれを切らし、別のシンガーを代役に立てることにしたとの噂が流れていたが、ジョーンズの発言はそれを認める形となった。
Gigiwiseによると、ジョーンズは週末デボンで行なわれたギター展示会でこう話したという。「多分、みんな知ってるだろうが、ジミー(・ペイジ)、ジェイソン(・ボーナム)と俺はリハーサルを行なっている最中だ。代わりのシンガーが来て、試してみてる。まだ、わからないが…、決まったらすぐにみんなに知らせる。俺たち、すぐにでも実現したいと思ってるんだ。本当にやりたいって思ってるし、楽しい時間を過ごしてるからな」
(「Yahooニュース」より)
★
個人的には、ロバート・プラント抜きのバンドでもOK。
レッド・ツェッペリンという名前をそのまま継承するかどうかはどうであれ、このバンドでしか生まれない、あの特別なグルーヴ感が復活するのなら、バンド名などどうでもいい、というのがぼくの本心でした。
レッド・ツェッペリンは、シンガー主体のバンドではなく、シンガーも含めて、ギター、ドラム、ベースが一体になって創り上げるグルーヴ感こそ、このバンドの生命だとおもっていましたから。
しかし、最新のニュース(「ロッキング・オン」誌の最新号の情報によれば)、新しいシンガーの候補をオーディションしてみたものの、ロバート・プラントの後継者となる適当なシンガーが見つからず、ジミー・ペイジとジョン・ポール・ジョーンズは、レッド・ツェッペリンの再結成を最終的に断念した、ということです。
うむむ……。
★
こんなライヴを見たかったなあ。
●映画『永遠の詩〜狂熱のライヴ』より「Since I've Been Loving You」。