旅先で知り合った若い娘や、昔のテキ屋仲間の未亡人と寅次郎が繰り広げる騒動を描くシリーズ二十八作目。
(「goo映画」解説から)
寅さんは、テキ屋の兄弟分(小沢昭一 )が病いにかかったため、見舞いにいく。そこで、兄弟分から、おもいがけないことを頼まれる。
兄弟分には、若い恋女房がいた。
「おれに万が一のことがあったら、あいつはおまえがもらってくれ」
惚れた女房を、知らぬ男に抱かせたくないのだ、という。
そして、兄弟分は死ぬ。
★
飲む・打つ・買うの遊び人を夫にもった、未亡人・光枝(音無美紀子)は、人間を見てくれでは判断しない。苦労を重ねて、男を見る目が肥えていた。
「これまでいろいろな男を見てきたけどね、寅さんみたいないいひとはいないよ」と、光枝は、しみじみ<さくら>にいう。
さくらも、おいちゃん、おばちゃんも、苦労人で気立てのいい光枝となら、寅さんも幸せな結婚ができるかもしれない、とおもう。
もちろん、寅さんは本気で、光枝と所帯をもつため、就職の面接を受けてきたりする。
問題らしい問題もなく、寅さんと光枝は幸せになりそうだったが・・・
★
浅丘ルリ子が演じたリリーと同じく、寅さんの値打ちを理解する、もうひとりのマドンナが登場する1作。
また見てしまった!(笑)