今から40年ほど前、石森章太郎、赤塚不二夫、藤子不二雄ら、多くの明日を夢見る若いマンガ家たちが青春時代を過ごした実在のアパート“トキワ荘”での彼らの物語を、史実に基づいて描いたフィクション。
(「goo映画」の解説から)
次々売れて成功していくなかで、トキワ荘のリーダー的存在で、みんなから慕われている寺田ヒロオ(本木雅弘)のマンガは、もうひとつ飛躍できない。
寺田の作品は、「やさしすぎる」・・・という評価を仲間からもらうが、結局時代の変化をつかみ、表現できなかった、ともいえる。*1
成功した仲間は、トキワ荘をひとり去り、ふたり去り・・・結局、寺田も、マンガを断念して、トキワ荘を去り、郷里へ帰っていく。
有名マンガ家たちの青春映画でありながら、成功できなかった寺田ヒロオを中心に描いているため、安直な成功者たちの青春回顧談にはなっていない。