おもしろかったです。2009年の作品賞が、『ディア・ドクター』とこの作品で争ってもよかったのでは。そうおもいました。
しかし、むかしから、コメディは、賞には不利なんですよね。
教訓は何もありませんが(それが爽やかです)、ドタバタでない、このくすぐるような可笑しさは、まさにビートルズ的センスです(笑)。あの映画『ヤア!ヤア!ヤア!』の笑いですね。
弾けた麻生久美子の魅力も満載で、最高の笑劇になっています。この映画、1シーン1シーンを見逃さないでください。ここかしこに笑いが仕掛けられていますから。
共演のあやしい親父・風間杜夫、パンク青年を演じる加瀬亮も、それぞれ持ち味を発揮。作品賞、主演女優賞、助演男優賞を独占しても、いいな。
期待もなく見て、可笑し過ぎて感動しました(笑)。こういう映画がもっと映画ファンの間で脚光を浴びると、日本映画は独自な発展を見せるとおもう。
三木聡監督、これからチェックしてみます。