まず最近読んだ原作がおもしろかった。
小説じたいがおもしろく完結している。
だから、映画化はむずかしいような気がしてしまうのだが・・・監督が『下妻物語』の中島哲也であるとすれば、話は別だろう。
この監督が、原作をただリアリズムでなぞるような映画を撮るとは、思えない。
待ちきれないので、上映2日目(6月6日)に見にいった。
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最初の20分で、中島哲也監督のシャープな映像感覚に惹きこまれてしまう。
原作が、ポップな映像に、転化されていた。映像ならではの遊び感覚もある。しかし、それが原作のイメージを壊していない。むしろ、その異様さを鋭く描いている。
松たか子も、子どもたちも、中島哲也ワールドのなかで、生き生きと活躍していた。
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ミステリーなので内容は説明できませんが、満足して映画館を出ました。