かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

本広克行監督『踊る大捜査線 the movie 3』(上映中)



テレビシリーズの再放送を見てから、このシリーズのファンになった。映画化になってからも、劇場で見ている。


でも、映画化はどれもおお味で、テレビで見たときの新鮮さはない。お金をかけただけ、ドラマとしてのリアリズムが希薄になってしまっている。


第3作も、同じ。新しい湾岸署がのっとられ、刑事たちが人質になり、犯罪者の釈放を要求される・・・という大仕掛けなストーリーだが、話だけでいえば、虚しくなる。


ただ、織田裕二演じる青島刑事のキャラクターは、テレビシリーズからのファンには、とても懐かしい。織田裕二のハマリ役で、この映画での織田裕二は、いつ見ても好きになってしまう。


いかりや長介演じる和久刑事の甥っ子が登場する。いかりや長介さんが、いい味で、たたきあげの刑事を演じていたので、この作品でも、盛んに「和久さん」の名前が出てくるが、その甥っ子が、和久さんの手帳を持ち歩き、その中身をいちいち読み上げるのは、ちょっとうっとおしい。


おなじみの面々が、完成されたそれぞれのキャラクターを演じているので、退屈はしない。なんだか、懐かしいものと再会したようなあったかさがある。でも、映画としては・・・ね。