1968年に発表され、全5作のシリーズとなった「猿の惑星」シリーズ。このシリーズの原点を描いたのが、本作『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』だ。虐げられてきた弱者が、知恵と力を得て、自らを虐げてきた強者たちに復讐を挑む姿を、エモーショナルに描き出す。
(「goo映画」より)
少し寝不足のまま、しかもお酒を飲んでいましたが、映画の迫力に惹きこまれ、最後まで眠らずに見ました。
CGの迫力はすごいですね。猿はほとんどセリフをしゃべらないわけですが(最後短い言葉を発するけれど)、細やかな表情の変化で、当惑や慈愛や決意が、見ているものに伝わってきます。
ボス猿シーザーのもとに集まった猿の群集が、橋によじ登り、人間の警官隊と衝突するシーンはワクワクしました。
人間には武器があり、猿には武器がない・・・だからか、どうしても人間より猿たちを応援してしまいます。監督の狙いどおりなんだろうけど(笑)。
それから、新薬を投与すると頭脳が明晰になってくるけれど、時間が経過して、その逆の副作用が出てくる、というのでは、ダニエル・キイスの名作『アルジャーノンに花束を』を連想しました*1。
新薬の実験材料につかわれたのが、「アルジャーノン・・・」では、ねずみでしたが、『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』では、猿なんですね。
2001年に公開された『PLANET OF THE APES/猿の惑星』よりも、ずっと楽しく見ることができました。
*1:といっても、この映画では人間に起こる副作用は、猿には起こらない、という設定になっている。