- 作者: 川本三郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/07/08
- メディア: 文庫
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東京近郊をひとりで旅する。
観光地ではなく、ふつうにひとが暮らしているいる町をぶらぶら歩く。その町は、ときには映画や小説の舞台に描かれていたりする。著者は、その作品に思いを馳せながら、町を歩く。
駅を降りるとまずめぼしい食堂や居酒屋を物色する。チェーン店でない、町に古くからあるような、ひなびた居酒屋を探す。
夜、そこでビールをたのしむためだ。
川本三郎の魔法にかかると、なんでもない町が輝いてみえる。自分も小さな旅に出て、居酒屋で、ビールやチューハイが飲みたくなる(笑)。
★
著者が1泊の旅をたのしんだ町は以下のとおり(目次より)
- 磯の香にひかれて歩く漁師の町「船橋」
- ローカル鉄道に揺られ、川べりを歩く「鶴見」
- 近未来都市と田園風景が共存する町「大宮」
- 下町の匂いが残る本当の横浜「本牧」
- 手賀沼と利根川、水と暮す町「我孫子」
- 荷風晩年の地、寺と緑と川の「市川」
- 歴史に消えた風景の幻が甦る町「小田原」
- ローカル鉄道と漁港の町「銚子」
- 京急大師線沿線、工場街を歩く「川崎」
- 「基地」と「日常」が溶け合う町「横須賀」
- 横浜の裏町、「寿町」「日ノ出町」「黄金町」
- 鉄道の思い出が残る、かつての軍都「千葉」
- 二つの川の恵み豊かな人形の町「岩槻」
- 緑と太陽と潮風の町「藤沢」「鵠沼」
- 相模川、水無川。川べりの町「厚木」「秦野」
- 京浜急行終点、海辺の隠れ里「三崎」