- 作者: 前之園明良
- 出版社/メーカー: 有楽出版社
- 発売日: 2011/10/20
- メディア: 単行本
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著者の読み方は、「まえのその・あきよし」。
永井荷風は、江戸の風景の名残を求めて、変貌する東京を歩いたけれど、わたしなどは、荷風が歩いた古き大正・昭和の面影を探しながら、下町を散歩する。
荷風は、生粋の江戸っ子、子どものころから江戸文化の空気のなかで育った。そのうえの深い知識が、イメージを補強していく。
地方から出てきたわたしには、到底かなわないものがある。そこで、こんな親切・丁寧な案内本に、助けてもらわらなければならない。
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白黒写真の紹介はありますが、全体には文章中心で、荷風の歩いた街の足跡をたどっています。
目次をあげておくと、、、
副題に「文人が住んだ町、歩いた街、愛したまち」とあるとおり、荷風を中心に、その街にゆかりのある文人の文章を引用、詳細に街の文化や歴史が紹介されています。
どの街も、一度は散策したことがありますが、ほとんど知識がないまま歩いていたので、ひさしぶりに出直してこようか、とおもっています。