かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

吉田修一著『さよなら渓谷』


さよなら渓谷 (新潮文庫)

さよなら渓谷 (新潮文庫)




野球部の集団暴行が起こった。


・・・それから15年後、その加害者のひとりと、被害者の女性が、あるひっそりした渓谷で、いっしょに暮らしている。


どういう経過があって、ふたりは<夫婦>になったのか?


この飛躍のある設定を、吉田修一は、厚みのある描写力で埋めていく。


吉田修一の作品に触れて、文章・描写の魅力を楽しめた。