- 作者: 吉田修一
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2011/03/23
- メディア: 文庫
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吉田修一の小説の魅力のひとつは、作品の舞台が具体的・明確に描かれること。
『静かな爆弾』では、外苑、絵画館周辺がくっきり描写されている。その風景を冴えた文章からたどっていくのも、吉田修一の小説を読む大きな楽しみだ。
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早川俊平は、ここで聾唖の女性響子と知り合い、音のない世界で生きている彼女に惹かれていく。
しかし、手に入れてしまうと、そのひとの大切さがすこしずつ薄れていく。そういうものだろうか?
テレビ局に勤務する俊平が、海外取材に奔走しているうち、響子のゆくえがわからなくなる。