かぶとむし日記

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中山康樹著『ローリング・ストーンズを聴け!』


ローリング・ストーンズを聴け!

ローリング・ストーンズを聴け!


2013年5月から新しいローリング・ストーンズのツアーがスタートするという。それを聴くだけでうれしくなる。ミックがキースがチャーリーがロニーが、また最前線へもどってくる。しかも、今回のツアーには、ミック・テーラーもゲスト参加するという。


ローリング・ストーンズオフィシャル・サイトには、ツアーについて、ミック・ジャガーとキースの発言が紹介されている。

ミック・ジャガーはツアーの本格始動について、「去年は、ロンドンとニューヨークで少しライヴをやったけど、とても素晴らしかったね。だからもっとやることにしたよ。みんなが聴きたい曲はもちろん、奥にしまい込まれていた曲も少し演る予定だ。ステージはベロの形になっていて、観客の真ん中を駆け回ることもできる。ファンと近いから楽しいよね。」とコメント。キース・リチャーズは「リハーサルの初日から新鮮な音が出たよ。全員が、すぐにここから出してくれ!って感じだった。人前で演奏するのは俺たちの人生そのものだからね。」と語っています。


残念ながら、現在のところツアー日程に日本公演は組みこまれていない。



ビートルズのオリジナル・アルバムはデビューの『プリーズ・プリーズ・ミー』から最後に発売された『レット・イット・ビー』まで、きれいに整理されてCD化されている。アルバム未収録だったシングル曲は『パストマスターズ』で1枚にまとめられている。この全14枚のアルバムで、ビートルズの公式曲をダブって買わずに、そろえられる。


むかしからのビートルズ・ファンは、60年代のアメリカ盤がオリジナル・アルバムを変形し、いかにビートルズの意図を無視して発売されたかを、しかも、それがじつに『リヴォルバー』まで続いたかを、知っている。


それでも、ビートルズの場合は、それがCD化のさいに、イギリスのオリジナル盤に統一された。ところが、ローリング・ストーンズのばあいは、オリジナルのイギリス盤ではなく、アメリカ盤のほうがCD化されているというのだ。


その辺の事情については、中山康樹氏の本に詳しい。



50年にわたるローリング・ストーンズの歴史がアルバムごとに解説されていて、わたしのような中途半端なファンには、頭のなかを整理するのには、ありがたい1冊。これを読みながら、手元にあるストーンズのCDや音楽ファイルをとっかえひっかえ聴く刺激になった。


ブライアン・ジョーンズのいた60年代、ミック・テーラーの在籍した70年代、ロン・ウッドの加入とビル・ワイマンの脱退・・・ストーンズの長い足跡をたどっていくのは楽しい。