かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

沖田修一『横道世之介』(2012年)


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原作がおもしろかったので、DVDをレンタルして見る。


ストーリーはほぼ原作通りに展開していく。世之介(高良健吾)も祥子(吉高由里子)も、小説で読んだイメージを崩されずに、楽しく見られた。祥子は、吉高由里子の可愛らしさがプラスされているので、小説のヒロインより魅力的かもしれない。


ほんわりとしたユーモアをもった原作の味わいは、この映画でも活かされている。ただ、どうなのかな?・・・とおもったのは、「今」と「昔」の交差するシーンとシーンの切り換え。唐突でほとんど説明がない。


小説には、もう少しその後の「今」に至る経緯が書かれているので、まごつくことはないが、映画にはほとんどそれがない。


説明過剰の映画が多すぎるなかで、極力描写で押していく作品は好きだけれど、原作を読んでないひとは、唐突な場面展開に戸惑うことはないのか。


160分は長い気がしない。楽しいシーンが多い。ただ、少しわかりにくかった。